「Visual Studio Code」の「June 2021」リリース(バージョン1.58)が公開ターミナルをエディタ領域に作成可能

Microsoftはクロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」の最新版「June 2021」リリース(バージョン1.58)を公開した。ターミナルやワークベンチ、エディタ、言語、デバッグ、ノートブック、ドキュメントなどの機能が強化されている。例えば、ターミナルをエディタ領域に作成できるようになった。

» 2021年07月15日 15時30分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2021年7月8日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームのエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)の最新版「June 2021」リリース(バージョン1.58)を公開した。

 VS Codeバージョン1.58ではターミナルやワークベンチ、エディタ、言語、デバッグ、ノートブック、ドキュメントなどの機能が追加、改善されている。

ターミナルをエディタ領域に作成、移動可能に

 ターミナルをエディタ領域に作成したり、移動したりできるようになった。ターミナルをエディタ領域で利用する方法は、次の通り。

 (1)ターミナルをエディタ領域に作成するには、コマンドパレットから「Create Terminal in Editor Area」コマンドを実行する。

 (2)タブリストからエディタ領域にターミナルをドラッグ&ドロップする。

 (3)ターミナルにフォーカスした状態で、コマンドパレットから「Run Move Terminal into Editor Area」を実行する。

 (4)ターミナルタブのコンテキストメニューから、「Move into Editor Area」を選ぶ。

エディタ領域で上下左右に分割されたターミナルの様子(出典:Microsoft

 新しい「terminal.integrated.defaultLocation」設定を「editor」に設定すると、新規作成されたターミナルが既定でエディタ領域に表示される。

「ワークスペースの信頼」機能の構成が容易に

 VS Codeの「May 2021」リリース(バージョン1.57)では、「ワークスペースの信頼」機能が新たに導入された。これは、コードのソースが不明な場合でも、コードを安全に閲覧するための機能だ。コマンドパレットから「workbench.trust.configure」を実行すると、「@tag:workspaceTrust」でフィルタリングされた設定エディタが表示され、この機能をカスタマイズできる。

 バージョン1.58では、このようにフィルタリングされた設定エディタを素早く表示できるように、「ワークスペースの信頼」エディタのヘッダに、「Configure your settings」(設定の構成)リンクが設けられた(発表時点で日本語版ではこのリンクはまだ機能していない)。

赤枠で示した「ワークスペースの信頼」エディタの「Configure your settings」(設定の構成)リンク(出典:Microsoft

 さらに「ワークスペースの信頼」機能の「制限モード」について、バナーを表示するタイミングを制御する「security.workspace.trust.banner」設定が追加された。次のいずれかの設定が可能だ。

  • untilDismissed(既定値) 信頼されていないワークスペースを初めて開く場合、閉じるまでバナーを表示する
  • always 信頼されていないワークスペースを開くたびにバナーを表示する
  • never 信頼されていないワークスペースを開く場合でもバナーを表示しない

エディタのスクロールバーのカスタマイズ

 エディタのスクロールバーをカスタマイズする新しい設定が追加された。

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