ソフトクリエイトは「情報システムの現状とIT活用実態アンケート 2022」の結果を発表した。テレワーク対策は一段落しており、クラウド化やセキュリティ対策などに注力していることが分かった。
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ソフトクリエイトは2022年4月27日、「情報システムの現状とIT活用実態アンケート 2022」の結果を発表した。それによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてのテレワークへの取り組みは一段落したことや、ゼロトラストを取り入れている企業がまだ少ないことが分かった。
調査は、ソフトクリエイトが発行するWebメディア「情シスレスキュー隊」のメールマガジンを購読している、自社のITシステム運用に関与する人を対象に実施し、554人から有効回答を得た。
情シスが今後注力すべきだと考えている(もしくは現在取り組んでいる)活動について聞くと「コア業務への転換、専念」と回答した人の割合が41.2%(複数回答、以下同)で最も高かった。次いで、「端末管理の強化」が36.6%、「IT人材不足対策」が36.5%、「クラウド接続時のセキュリティ対策」が35.9%、「エンドポイントのセキュリティ強化」が33.0%だった。
なお、前回(2020年度)の調査で最も回答率が高かった「テレワーク対策」(46.6%)は、今回(2021年度)の調査では32.9%で6位となっており、ソフトクリエイトは「COVID-19対策として進んだテレワークへの取り組みは一段落したようだ」と分析している。
DX(デジタルトランスフォーメーション)については59.9%の情シスが何かしらの形で参加している。「DX推進チームで大きな役割を担っている」と回答した人の割合が16.6%、「DX推進チームの一員として関与している」が21.8%、「経営・企画が主導し、必要に応じて参加している」が21.5%だった。
ゼロトラストの考え方を取り入れたセキュリティ対策の取り組みについて聞くと「既に取り組んでいる」と回答した人の割合は対前年度比3.6ポイント増の7.4%、「取り組みを検討している」は同1.6ポイント増の30.9%、「取り組みを検討していない」は同2.9ポイント減の34.8%だった。
ソフトクリエイトは「ゼロトラストに取り組んでいたり検討したりしている割合はわずかに増加しているが、『よく分からない』と回答した人が25.8%を占めており、まだ認知が広がりつつある段階にある」としている。
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