「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、Geoレプリケーションのデータ複製状況に関する情報の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_continuous_copy_status」における、Geoレプリケーションのデータ複製状況に関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、Azure SQL Database Azure SQL Managed Instanceです。
Azure SQL Databaseでは、Geoレプリケーションの機能を使用できます。Geoレプリケーションを構成すると、同じリージョンまたは異なるリージョンに、データベースの読み取り可能な複製(セカンダリデータベース)を作成できます。
「sys.dm_continuous_copy_status」では、Azure SQL Databaseに構成されたGeoレプリケーションのデータ複製状況に関する情報を出力します。ただし、「sys.dm_continuous_copy_status」はSQL Database V11用の動的管理ビューのため、V12以降では「sys.dm_geo_replication_link_status」を使用します。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
copy_guid | uniqueidentifier | レプリカデータベースの一意のID |
partner_server | sysname | SQL Databaseのサーバ名 |
partner_database | sysname | SQL Databaseのデータベース名 |
last_replication | datetimeoffset | 最後に適用されたレプリケートされたトランザクションのタイムスタンプ |
replication_lag_sec | int | 現在の時刻と、プライマリデータベースで最後に正常にコミットされたトランザクションのタイムスタンプとの間における秒単位の時間差 |
replication_state | tinyint | このデータベースにおける連続コピーレプリケーションの状態。次のいずれかになる 「1」=シード処理 「2」=追い付く 「3」=再シード処理 「4」=中断 |
replication_state_desc | nvarchar(256) | このデータベースにおける連続コピーレプリケーションの状態の説明。次のいずれかになる SEEDING CATCH_UP RE_SEEDING SUSPENDED |
is_rpo_limit_reached | bit | 常に「0」 |
is_interlink_connected | bit | インターリンクの状態 「0」=インターリンクは切断されている 「1」=インターリンクは接続されている |
is_target_role | bit | 役割 「0」=コピーリレーションシップのソース 「1」=コピーリレーションシップのターゲット |
last_commit | datetimeoffset | 最後に適用されたタイムスタンプ |
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