Cloud Operator Days Tokyo 2022のセッション「AWSを触ったことのない運用者が、AWS環境のインフラ運用巻取りを通じて、運用改善をできる様になるまでのお話」にてSCSKの小出泰介氏は、AWSの未経験者がどのように運用改善を進めたのかについて語った。
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企業でのクラウド活用は当たり前となった。ただ、導入のハードルが低いといわれるクラウドであっても「オンプレミスと異なる運用に戸惑っている」「今まさに勉強している」というインフラ運用担当者は多いだろう。
また、クラウドサービス自体は使ったことがあるという人でも、会社の方針で新しいクラウドを使うということは十分あり得る。そうなれば一から「クラウドの運用」を勉強し直す必要がある。
Cloud Operator Days Tokyo 2022のセッション「AWSを触ったことのない運用者が、AWS環境のインフラ運用巻取りを通じて、運用改善をできる様になるまでのお話」では、Amazon Web Services(AWS)での運用経験がないのに運用チームリーダーを任されることになったSCSKの小出泰介氏(ソリューション事業グループ マネジメントサービス第一事業本部 製造マネジメントサービス第二部 チームリーダー)の体験を紹介した。
小出氏は入社以来、一貫してインフラの運用業務に従事している。現在は「リモート運用サービス」の「SEサポートサービス」を担当しており、障害対応のための原因調査や既知障害に対する対応フローと手順の作成、クラウド環境における各種運用管理、自動化の実装支援などを行っている。
小出氏がSCSKでAWSに関わるようになったのは、同社が2021年に開始した「DX(デジタルトランスフォーメーション)事業化重点領域」のプロジェクトがきっかけだ。このプロジェクトは「AWS上にサービス提供用のインフラを構築する」といったもので、2021年10月にサービス提供を開始する予定となっており、小出氏が参加したのは2021年4月のことだ。
「プロジェクトはインフラ構築チームが担当していたインフラの運用をリモート運用サービスに移管するフェーズに入っていた。『きっとメンバーの育成を見守る役割だろう』とゆったり構えていたのに、突然上長から移管作業のリーダーに任命されて焦ったことを覚えている」
なぜならこの時の小出氏は、研修で触れたことはあっても実務でAWSを使ったことがなかったからだ。
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