クラスメソッドは、AWSの利用動向を発表した。全体の7割近くを占める「コンピューティング」と「データベース」は減少傾向にあり、最近では「コンテナ」の急伸が目立った。
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クラスメソッドは2022年8月16日、Amazon Web Services(AWS)の利用動向を発表した。この調査は、同社のAWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」の登録アカウントへの請求情報に基づいて、利用されているサービスを分析したもの。それによると、全体の7割近くを占める「コンピューティング」と「データベース」は減少傾向にあり、「コンテナ」の利用が増えているという。
AWSが提供するサービスは、コンピューティングやストレージ、データベース、機械学習など21カテゴリー、200種類以上に分類される。これらを利用額で分けたところ、2021年下半期は上位から順に「コンピューティング」「データベース」「ネットワーキングとコンテンツ配信」「ストレージ」「分析」だった。これらの順位は2021年上半期と同じだという。
利用されているサービスのカテゴリー別比率を見ると、利用費が多いのは「コンピューティング」と「データベース」だが、前者については「コストや運用面で効率が高いサーバレス構成を採用したり、開発効率が高い『コンテナ』を使用したりするケースが増えている」とクラスメソッドは分析している。
増加率が高いのは「セキュリティ、ID、コンプライアンス」や「管理とガバナンス」。クラスメソッドによると、ユーザー企業が各種システムをオンプレミスからAWSに移行させたり、クラウドネイティブなセキュリティ対策が広まってきたりしているという。
利用費総額ランキング上位のサービスカテゴリーについて、2017年1月から2022年3月までの成長率を見ると、全体的に増加傾向にあった。
その中でも特にコンテナの急伸が目立つ。「エンドユーザーコンピューティング」と「ネットワーキングとコンテンツ配信」も、引き続き増加傾向にあり、クラスメソッドは「テレワークの広がりが成長をけん引した」と分析している。
「他にも『管理とガバナンス』『セキュリティ、ID、コンプライアンス』などが成長を続けている。こうした動きは、DX(デジタルトランスフォーメーション)や内製化に取り組む企業の増加と、セキュリティへの関心の高まりを示唆している」(クラスメソッド)
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