「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、監査アクションが適用されるオブジェクトのクラス名に関する情報の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_audit_class_type_map」における、監査アクションが適用されるオブジェクトのクラス名に関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)、「Azure SQL Managed Instance」「Azure SQL Database」です。
SQL Server監査の機能では、データベースエンジンで発生するイベントの追跡とログ記録が可能となっており、インスタンスや個々のデータベースの監査を行えます。
監査には、サーバレベルイベントのためのサーバ監査と、データベースレベルイベントのためのデータベース監査を含めることができます。監査では、監査可能なアクションが検出されるたびに監査イベントが発生し、サーバ監査アクショングループはインスタンスごとに、データベース監査アクショングループとデータベース監査アクションはデータベースごとに記録され、イベントログや監査ファイルに書き込めます。
「sys.dm_audit_class_type_map」では、監査アクションが適用されるオブジェクトのクラス名に関する情報を出力します。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
class_type | char(2) | 監査可能なエンティティのクラス型 |
class_type_desc | nvarchar(120) | 監査可能なエンティティの名前 |
securable_class_desc | nvarchar(120) | 監査対象の「class_type」にマップされるセキュリティ保護可能なオブジェクト |
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