CFO(最高財務責任者)とCIO(最高情報責任者)がデジタル投資について生産的な会話をするには、“同じ言葉”で話す必要がある。だが、多くの場合、そうではない。
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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
インフレが続いた場合、CFO(最高財務責任者)はコスト削減に取り組む意向が強いが、今後2年間、自社のデジタル投資全体を維持または増やすことを計画しているCFOは全体の78%を占める。また、世界のIT支出は増加の一途(いっと)をたどると予想されている。これらのことから、デジタル支出の今後の見通しは明るいように見えるが、だからといって、特定のデジタルへの取り組みに、CFOに簡単に資金を振り向けてもらえるわけではない。
Gartnerの最近の調査では、CFOとCIO(最高情報責任者)を置いている企業の中で、両者の関係が「強固なデジタルパートナーシップ」といえるのは30%にとどまることを示している。強固なデジタルパートナーシップは、対等な協調・協力関係が緊密で、かつ業務プロセス(部分最適)志向の対極にあるビジネス成果(全体最適)志向が強い関係を指す。CFOとCIOがこうした関係にある場合、デジタルへの取り組みに資金を配分する際、固有の財務管理の実務をより的確に処理できる。
CFOとCIOの関係が強固な企業について、次のような調査結果が出ている。
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