StackBlitzは「WebContainer API」を公開した。開発者はWebContainer APIを使用することで、Node.jsを完全にブラウザ内で実行できる。ブラウザ上でHTTPサーバを立ち上げ、プレビューURLを他のユーザーと共有することもできる。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
StackBlitzは2023年2月14日(米国時間)、「WebContainer API」を公開したと発表した。開発者はWebContainer APIを使用することで、Node.jsを完全にブラウザ内で実行できる。WebAssemblyベースのマイクロOSである「WebContainers」上に独自のユーザーアプリケーションを構築することもできる。
StackBlitzが2021年に発表したWebContainersは、ブラウザのタブ内でローカルにNode.jsサーバを起動できるように設計されている。従来はユーザーコードの実行にクラウド仮想マシン(VM)を必要としていたアプリケーションを、WebContainersでは完全にクライアントサイドで実行でき、レガシーなクラウドVMに比べて多くの利点があると、StackBlitzは説明している。
WebContainersへのアクセスを可能にするWebContainer APIにより、開発者はWebContainers上に独自のアプリケーションを柔軟に構築できる。WebContainer APIは、StackBlitzのコア製品と同様に、オープンソースのユースケースでは無料で利用でき、企業ユースでは、StackBlitzからサポートとライセンスが提供される。
StackBlitzは、WebContainer APIのこれまでの使用例として、以下を紹介している。
WebContainersは、メモリに保存された一時的な仮想ファイルシステムで起動する。プログラムによってファイルやディレクトリをロードし、それらに対して標準的なファイルシステム操作を行える。
WebContainer内でHTTPサーバをオンデマンドで起動し、プレビューURLを受け取って、ユーザーと共有したり、アプリ内でiframeを使って直接表示したりできる。仮想化されたTCPネットワークスタックがブラウザのServiceWorker APIにマッピングされ、完全にローカルで動作するので、ユーザーがインターネット接続を失った場合でも、サーバは動作し続ける。
Node.jsのコマンドは、WebContainerに直接渡して、ページロード時に実行したり、アプリケーション内でユーザー操作によってトリガーしたりできる。ローカル開発環境と同じように、パッケージをnpmでインストールしたり、新しいNodeサーバを起動したり、アプリケーションをスキャフォールドしたりできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.