本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-MgAuditLogSignIn」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Azure Active Directory」(Azure AD)に記録されたサインインログを参照する「Get-MgAuditLogSignIn」コマンドレットです。
「Get-MgAuditLogSignIn」は、PowerShellを利用してAzure ADにサインインしたユーザーとアプリの履歴を参照するためのコマンドレットです。Azure ADは最大で「30日前」までのサインインログしか参照できないため、実行結果を保存するコマンドレットと組み合わせて使用することで、永続的にログを参照できるような運用が可能になります。
なお、New-MgDirectoryAdministrativeUnitMemberByRefコマンドレットは、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "AuditLog.Read.All", "Directory.Read.All"」と実行して、Azure ADへの接続とアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。
オプション | 意味 |
---|---|
-Filter | 特定の条件におけるサインインだけを出力する |
Get-MgAuditLogSignInコマンドレットをオプションなしで実行すると、サインインしたユーザーの「ユーザーID」、アクセスしたアプリの「表示名」、アプリの「ID」の3つだけが表示されます。これでは人の目から見て実用的なログではないため、Get-MgAuditLogSignInコマンドレットに続けてログの出力結果として見たい列を「ft」コマンドで指定します(画面1)。
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