IDCは、クラウドプラットフォームの採用拡大が、ITチームのデプロイメントモデルを大きく変化させていると指摘。2027年までの今後5年間で従来型のIT運用やシステム管理者の需要が減少すると予測した。
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IDCは2023年6月5日(米国時間)、2027年までの今後5年間でIT専門家にどのような変化が起きるか予測したレポート「Worldwide xOps Census and Forecast」を発表した。
IDCは、過去10年間におけるモダンな開発テクノロジー、クラウドプラットフォーム、「As A Service」の融合トレンドが、IT専門家の担う役割や活動に劇的な変化をもたらしてきたと指摘しており、こうした融合が生産性を大幅に向上させる可能性があると述べている。
IDCは、現在のIT専門家に求められる役割を8つに分けてそれぞれの定義を解説し、今後のIT専門家に求められる役割を予測した。
2027年までの今後5年間で、純粋な運用を担うIT専門家はより技術的または特化した役割への移行を迫られることになるという。この役割には、ソフトウェア開発作業の一部も含まれる。IDCは、従来型のIT運用やシステム管理者の役割について、年間平均成長率(CAGR)がそれぞれ-8.2%と-7.8%減少すると予測した。一方、DataOpsやMLOpsのCAGRはそれぞれ17.9%と20.1%の成長を予測している。
IDCは、増大するアプリケーションに対する脅威や競争優位を保つためのソフトウェア開発能力への依存、ソフトウェア開発においてセキュリティをいち早く取り入れコスト削減や品質向上を目指すという認識の高まりにより、DevOpsやDevSecOpsは2桁の成長率が見込まれるという。一方、DevOpsはPlatform Enginneeringの成長により減速する可能性もあるとした。
IDCは、商用インターネットの普及や.comバブルにより、Web開発者やネットワーキング専門家の大量雇用につながった1997年〜2002年に匹敵する変化だと述べている。
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