NVIDIAとSnowflakeは、生成AIを素早く構築するため提携したと発表した。Snowflakeのデータを使用して生成AI用のカスタム大規模言語モデルを構築できるという。
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NVIDIAとSnowflakeは2023年6月27日、企業による生成AIアプリケーション構築を支援するために提携したと発表した。「Snowflake Data Cloud」(以下、Data Cloud)のデータを活用することで、カスタマイズされた生成AIを素早く構築できるようになるという。
NVIDIAの大規模言語モデル(LLM)サービス「NVIDIA NeMo」とGPUを用いて、Snowflakeのデータから、チャットbotや検索、要約などに利用できる生成AI用のカスタムLLMを構築できるようになる。さらに「NVIDIA NeMo Guardrails」を使うとアプリケーションをビジネス固有のトピックや安全性、セキュリティ要件に適合させられるという。
2社は「NVIDIAとSnowflakeのAI(人工知能)技術を統合することで、カスタマイズされたアプリケーションを迅速に構築、展開、管理でき、ビジネスで生成AIのパワーを活用できる」と述べている。Data CloudのAI機能も拡張しており、既存の管理データから生成AIを作成することも可能だ。
Snowflakeの会長兼CEOを務めるFrank Slootman氏は、「SnowflakeとNVIDIAのパートナーシップは、企業独自の構造化データに機械学習とAIをもたらす。ビジネスの世界に、洞察や予測、施策をもたらす新たなフロンティアになる」と語る。
NVIDIAの創業者でCEOを務めるJensen Huang氏は、「データは、あらゆる企業の複雑なオペレーションや独自の文化を反映した生成AIを構築するために不可欠だ。NVIDIAとSnowflakeは“AIファクトリー”を構築し、企業独自の貴重なデータをカスタム生成AIモデルに変えることを支援する」としている。
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