Microsoftは、VS CodeにおけるJava関連のアップデート内容を発表した。アップデート内容には、コード補完のパフォーマンス向上やUIの強化などが含まれている。
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Microsoftは2023年6月29日(米国時間)、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)におけるJava関連のアップデート内容を発表した。アップデート内容には、コード補完のパフォーマンス向上やUIの強化などが含まれている。
アップデートに合わせて、同社はVS Codeのバージョン1.16(2023年3月リリース)と、バージョン1.19プレリリース(2023年5月リリース)の間の暫定的な結果を公開した。下図の「p」はパーセンタイルを示している。例えば、「p99」は、データの中で上位1%の範囲に入る値を意味し、バージョン1.16に比べ56%改善されたことを示している。
レイテンシの短縮(1.16と比較) | p99 | p95 | p90 | p80 | p50 |
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1.19プレリリース(2023年5月) | 56% | 50% | 46% | 36% | 32% |
「コード補完のパフォーマンスの向上により、コーディングエクスペリエンスが向上することを願っている。VS CodeのJava言語サポートのパフォーマンス、信頼性、互換性を引き続き強化していく」(Microsoft)
2023年6月以降、数ヶ月以内に一連のパフォーマンスのアップデートを展開する予定だ。
「Test Runner for Java」(Javaアプリケーションの開発を支援する機能をまとめた拡張機能集、『Extension Pack for Java』の一部)の最新リリースでは、「postDebugTask」属性のサポートを追加した。この属性は、デバッグセッションの最後にタスクを起動する。これは開発者が単体テストの完了後にクリーンアップタスクを実行する必要がある場合、例えばデータベースのクリーンアップ時に有用だ。下記の方法でタスクを構成できる。
Java用プロジェクトマネジャーが、MicronautおよびGraalクラウドネイティブプロジェクトの作成をサポートするようになった。コマンドパレット(Java: Create Java Project)か、もしくはUIの「Create Java Project」ボタンを使用するだけで、プロジェクトを作成できるようになった。これらを機能させるには、対応する拡張機能をインストールする必要がある。
上述の全ての機能を使用するには、VS CodeにJava用拡張パックをインストールする必要がある。
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