Microsoft、「VS Code for the Web」でPythonコードやWebシェルを実行できる拡張機能をプレビュー公開WebAssembly、WASIでインタープリタを実装

Microsoftは、Pythonコードを「VS Code for the Web」で実行できるようにする拡張機能と、Webシェル実行を可能にする拡張機能をプレビュー公開した。

» 2023年07月03日 08時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2023年6月5日、C/C++で書かれたPythonインタープリタを使い、Pythonコードを「WebAssembly」(以下、Wasm)にコンパイルして「VS Code for the Web」で実行できるようにする拡張機能と、Webシェル実行を可能にする拡張機能をプレビュー公開した。

Pythonコード実行拡張機能

 Visual Studio Code(以下、VS Code)を、ローカルにインストールせずにブラウザで実行できるVS Code for the Webは、ブラウザでコードの編集、コンパイル、実行、デバッグをサポートする。これらについては、ブラウザにはJavaScript実行エンジンが搭載されているので、JavaScriptやTypeScriptなどの言語では可能だったが、他の言語では困難だった。例えば、ブラウザでPythonのコードを実行するには、Pythonのインタープリタ実行エンジンが必要で、インタープリタは通常、C/C++で書かれている。

 そこで、仮想マシン用のバイナリ命令形式のWasmに着目。現在、Wasm仮想マシンは最新のブラウザに組み込まれており、C/C++をWasmコードにコンパイルするためのツールチェーンが存在することから、今回の拡張機能を公開したという。

 Microsoftは既にCPythonをWasmにコンパイルする作業を開始しており、調査の結果を下記動画で見ることができる。

VS Code for the WebでPythonコードを実行する動画

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