Microsoft、「Visual Studio for Mac」の提供を終了 代わりの選択肢は?サポートは2024年8月末まで

Microsoftは、「Visual Studio for Mac」の提供を終了すると発表した。

» 2023年09月04日 08時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2023年8月30日(米国時間、以下同)、統合開発環境(IDE)「Visual Studio for Mac」の提供を2024年8月31日に終了すると発表した。

MicrosoftのWebサイト

 Visual Studio for Macには今後、新しいフレームワーク、ランタイム、言語サポートは追加されない。現行のVisual Studio for Mac 17.6は、12カ月後の2024年8月31日までサポートされ、重大なバグの修正、セキュリティ問題の修正、Appleによるプラットフォームのアップデートへの対応を目的とした更新プログラムの提供が継続される。

 Microsoftは、開発者が.NET 6、.NET 7、Monoフレームワークでビルドしたアプリケーションの提供を継続できるように、ランタイムとワークロードのアップデートも提供し続ける。また非公式ではあるものの、Visual Studio for Macでの.NET 8の初歩的なサポートも可能にする予定だという。

 2024年8月31日以降、Visual Studio for Macは、Visual Studioサブスクリプションを持つユーザー向けに、my.visualstudio.comでのみ提供されるが、サービスやメンテナンスは終了する。サポート契約を結んでいる場合は、2024年8月31日までテクニカルサポートを受けることができる。

Visual Studio for Macに代わる選択肢

 Microsoftは、Macを使用する開発者向けのVisual Studio for Macの代替ソリューションとして、以下を紹介している。これらのソリューションにより、Macでの.NET開発への投資を引き続き活用できるとしている。

Visual Studio Codeの拡張機能(「C# Dev Kit」など)

 「Visual Studio Code」(以下、VS Code)向けに最近、プレビュー版が発表された「C# Dev Kit」「.NET MAUI」「Unity」の各拡張機能は、VS Codeの.NETおよびC#開発者向け機能を強化することを目的としている。これらの拡張機能は、macOSを含むサポート対象プラットフォームでネイティブに動作する。正式リリースに向けて開発が進んでいる。

Macで動作する仮想マシン(VM)上のWindowsで動作するVisual Studio

 XamarinやF#を使ったレガシープロジェクトのサポート、iOSでのリモート開発など、幅広いIDEニーズに対応する。

クラウド内のVM上のWindowsで動作するVisual Studio

 MacからWebまたはネイティブRDP(リモートデスクトッププロトコル)クライアント経由で、「Microsoft Dev Box」のクラウドでホストされるVMにアクセスすることで、ローカルマシンでVMを実行するオーバーヘッドなしに、Visual Studioのフルパワーを活用できる。

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