ModularはPythonの使いやすさとC言語のパフォーマンスを併せ持つ新プログラミング言語「Mojo」がローカルダウンロードできるようになったことを発表した。
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Modularは2023年9月7日(米国時間)、Pythonの使いやすさとC言語のパフォーマンスを併せ持つ新プログラミング言語「Mojo」がローカルダウンロードできるようになったことを発表した。
2023年5月2日にMojoを発表して以来、12万人以上の開発者がJupyterHubベースでMojoを試すことができる「Mojo Playground」に登録し、1万9000人以上の開発者がDiscordやGitHubでMojoについて話し合っているという。今回のローカルダウンロードはLinuxから始まり、今後のリリースでMacとWindowsも追加される。
「今回ダウンロードできるようになったローカルの開発ツールはMojoの全力を引き出すことができる。Mojoアプリケーションを簡単に構築し、繰り返し開発するのに役立つコンパイラ機能やIDEツールの完全なセットにアクセス可能になった」(Modular)
同社によるとMojoは、時間の経過とともにPythonのスーパーセットに成長するという。
「既に任意のPythonコードとのシームレスな統合をサポートしており、AI用途で普及しているアクセラレータ(GPU)など、パフォーマンスに関する重要なシステムをターゲットとするスケーラブルなプログラミングモデルを備えている」(Mojo)
Mojoは動的言語と静的言語の長所を併せ持ち、現在のPythonの最大6万8000倍のパフォーマンスを出せるという。
Mojoのメリットは以下の通り。
C、C++、CUDAなどのさまざまなプログラミング言語にMojo1つで対応できる。
Pythonは広く普及しているが高性能または特殊なハードウェアを必要とするタスクには適さない。Mojoは、CPUでの高いパフォーマンスを実現するだけでなく、GPUやASICなどの特殊なアクセラレータのサポートを可能にし、C++やCUDAと同等のパフォーマンスを提供するとしている。
MojoはPythonエコシステムとの完全な相互運用性を提供し、Mojoの機能とパフォーマンスの利点を活用しながらPythonライブラリをシームレスに使用できる。
MojoはModular AI Engineと緊密に統合されており、カスタム操作を含むAIワークロードを簡単に拡張できる。
Mojo SDKの最初のリリースには、Mojoプログラムを開発するために必要なものが全て含まれている。
Modularでは2023年後半にはMojoの一部のオープンソース化を開始する予定だ。
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