セキュリティインシデント対応の“ヒリヒリ感”をメタバースで体感できる演習 大日本印刷が開発「原因は何だ」「顧客にどう説明すればいい」

大日本印刷は「組織連携コース_メタバース演習」を開発した。サイバーセキュリティ人材育成サービス「サイバーナレッジアカデミー」の新しいコースとして2023年11月8日から受講できる。

» 2023年09月29日 08時00分 公開
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 大日本印刷は2023年9月28日、「組織連携コース_メタバース演習」を開発したと発表した。インシデント発生時に対応指示などの責任を持つ企業の経営層、マネジメント層を対象としており、複数の部門が連携してセキュリティ上のインシデント発生時の緊急対応と組織間連携を仮想空間(メタバース)で学べる。

画像 メタバースでインシデント対応を学ぶ(提供:大日本印刷

“適切な対応”を選ぶことでシナリオが進む仕組み

 組織連携コース_メタバース演習は、経営層やマネジメント層のメンバーが4人1組となり、各人のPCからメタバースの“演習室”にアクセスして、約2時間の机上演習を実施する形式だ。

 大日本印刷は「インシデント発生時は、情報システム部門に加え、被害を受けた事業の継続判断を行う事業部門、ステークホルダーへの状況の説明を担う広報部門など、複数部門間の連携と判断、対処が必要だ。防災訓練や避難訓練と同様に、サイバー攻撃の被害を想定し、机上演習を事前に実施するなど、平時からの備えが不可欠だ」としている。

画像 組織連携コース_メタバース演習の受講イメージ(提供:大日本印刷

 それぞれ演じる役割は、CISO(Chief Information Security Officer)、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)長、事業部長、広報部長の4つ。提供された情報に基づき、インシデントへの対処を指示したり関係者へ情報連携したりする。シナリオは“適切な対応”を選択することで進む仕組みだ。演習終了後には参加者各自の取り組みの結果と評価を確認できる。なお、シナリオは、数多くのインシデント対応実績を持つ、名和利男氏(サイバーディフェンス研究所 専務理事 上級分析官)の知見を反映したという。

 受講の申し込み受け付けは2023年9月28日から。2023年11月8日からサイバーセキュリティ人材育成サービス「サイバーナレッジアカデミー」のコースとして提供される。価格は、1回当たり55万円(税込み)。

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