生成AIアプリ開発フレームワーク「LangChain」、安定版(v0.1.0)を公開PythonとJavaScriptをサポート

LangChainプロジェクトは、LLMアプリケーションを開発するためのオープンソースフレームワークである「Langchain」の安定版(v0.1.0)を公開した。

» 2024年01月29日 11時00分 公開
[@IT]

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 LangChainプロジェクトは2024年1月8日(米国時間)、大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AI(人工知能)アプリケーションを開発するためのオープンソースフレームワーク「LangChain」の安定版(v0.1.0)を公開した。

 LangChainは、LLMを活用した生成アプリケーション開発を支援するオープンソースのフレームワークだ。LLMとコンテキスト(データソース)の統合を支援する複数の機能を提供している。開発者はLangChainを利用することで、LLMを利用した生成AIアプリを構築できる。

 LangChai社は「完全な下位互換性があり、PythonとJavaScriptの両方で利用可能だ」と述べている。

LangChain v0.1.0の主な変更点

 LangChainの初の安定版となるv0.1.0では、インタフェースやコア機能が含まれる「langchain-core」パッケージから、サードパーティーとの統合機能が含まれる「langchain-community」パッケージおよびOpenAI、Google、Mistralなどのパートナーパッケージが分離された。

LangChainの構成要素(提供:LangChainプロジェクト) LangChainの構成要素(提供:LangChainプロジェクト)

 LangChainプロジェクトは「利用者の頭痛の種である、依存関係管理の効率化、バージョン管理の効率化を実現できた」と述べている。

LangChainのバージョンアップ計画

 LangChainは今後、以下の命名規則でバージョンアップを実施する方針だ。なお、v0.2の公開後は、v0.1に対して重大なバグ修正パッチのみサポートを継続する予定だという。

  • パブリックAPIの変更:マイナーバージョン(2番目の数字)を上げる
  • バグ修正や新機能を追加した場合:パッチバージョン(3番目の数字)を上げる

 LangChainプロジェクトは「ライブラリの構成変更およびバージョンの標準化により、重大な変更に開発者が追随しやすくなる他、非推奨となった古いコードの削除によるライブラリ肥大化の対策にもつながる」と述べている。

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