【 Update-MgDevice 】コマンドレット――Microsoft Entra ID(旧Azure AD)に登録されたデバイスの情報を変更するWindows PowerShell基本Tips(97)

本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Update-MgDevice」コマンドレットを解説します。

» 2024年02月29日 05時00分 公開
[国井傑株式会社エストディアン]

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「Windows PowerShell基本Tips」のインデックス

連載目次

 本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Microsoft Entra ID」(旧称:Microsoft Azure Active Directory)に登録されたデバイスの情報を変更する「Update-MgDevice」コマンドレットです。

Update-MgDeviceコマンドレットとは?

 「Update-MgDevice」は、PowerShellを利用してMicrosoft Entra IDに登録されたデバイスの情報を変更するためのコマンドレットです。Windowsデバイスの場合は、「Microsoft Entra登録」「Microsoft Entra参加」「Microsoft Entraハイブリッド参加」の3種類の登録種別がありますが、どの登録種別でも登録されたデバイスの情報を変更できます。

 なお、Update-MgDeviceコマンドレットを利用するには、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "Device.ReadWrite.All"」と実行して、Microsoft Entra IDへの接続とアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。

Update-MgDeviceコマンドレットの書式

Update-MgDevice [オプション]


Update-MgDeviceコマンドレットの主なオプション

-DeviceId 属性を変更するデバイスのデバイスIDを指定する
-AccountEnabled アカウントの有効/無効を定義する。省略可能
-BodyParameter 特定の属性とその値を指定する。省略可能

Microsoft Entra IDに登録されたデバイスを無効化する

 利用しなくなったデバイスは、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の管理ツールからも無効化できます。しかし、デバイスが複数ある場合は、Update-MgDeviceコマンドレットを利用することでまとめて無効化できます。

 Update-MgDeviceコマンドレットでは、設定対象となるデバイスを「デバイスID」で指定する必要があるため、本連載第96回で紹介した「Get-MgDevice」コマンドレットでデバイスの「デバイスID」を確認し、続けてUpdate-MgDeviceコマンドレットを実行します(画面1)。

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