本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Update-MgDevice」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Microsoft Entra ID」(旧称:Microsoft Azure Active Directory)に登録されたデバイスの情報を変更する「Update-MgDevice」コマンドレットです。
「Update-MgDevice」は、PowerShellを利用してMicrosoft Entra IDに登録されたデバイスの情報を変更するためのコマンドレットです。Windowsデバイスの場合は、「Microsoft Entra登録」「Microsoft Entra参加」「Microsoft Entraハイブリッド参加」の3種類の登録種別がありますが、どの登録種別でも登録されたデバイスの情報を変更できます。
なお、Update-MgDeviceコマンドレットを利用するには、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "Device.ReadWrite.All"」と実行して、Microsoft Entra IDへの接続とアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。
-DeviceId | 属性を変更するデバイスのデバイスIDを指定する |
---|---|
-AccountEnabled | アカウントの有効/無効を定義する。省略可能 |
-BodyParameter | 特定の属性とその値を指定する。省略可能 |
利用しなくなったデバイスは、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の管理ツールからも無効化できます。しかし、デバイスが複数ある場合は、Update-MgDeviceコマンドレットを利用することでまとめて無効化できます。
Update-MgDeviceコマンドレットでは、設定対象となるデバイスを「デバイスID」で指定する必要があるため、本連載第96回で紹介した「Get-MgDevice」コマンドレットでデバイスの「デバイスID」を確認し、続けてUpdate-MgDeviceコマンドレットを実行します(画面1)。
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