本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「New-MgServicePrincipal」コマンドレットを解説します。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Microsoft Entra ID」(旧称:Microsoft Azure Active Directory《Azure AD》)にサービスプリンシパルを新規作成する「New-MgServicePrincipal」コマンドレットです。
「New-MgServicePrincipal」は、PowerShellを利用してMicrosoft Entra IDにサービスプリンシパルを新規作成するためのコマンドレットです。前回も解説したように、サービスプリンシパルとはアプリケーションが認証に使うIDで、サービスプリンシパルとして登録されたアプリケーションは「条件付きアクセス」によるアクセス制御を実施できます。
しかし、Microsoft Entra IDに登録された一部のアプリケーションは既定でサービスプリンシパルとして登録されていないものがあるため、この場合にNew-MgServicePrincipalコマンドレットで登録します。
なお、New-MgServicePrincipalコマンドレットは、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "Application.ReadWrite.All"」と実行して、Microsoft Entra IDへの接続とアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。
オプション | 意味 |
---|---|
-AppId | 登録するサービスプリンシパルのアプリケーションIDを指定する。省略可能 |
「Microsoft Intune」へのデバイス登録を条件付きアクセスで制御する場合は、「Microsoft Intune Enrollment」を利用します。しかし、Microsoft Intune Enrollmentはサービスプリンシパルとして既定で登録されていません。
そこで、New-MgServicePrincipalコマンドレットの「-AppId」オプションでMicrosoft Intune EnrollmentのアプリケーションIDを指定し、明示的にサービスプリンシパルを作成します(画面1)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.