「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回は「AWS Cost Explorer」によるAWSコスト分析のポイントを紹介する。
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皆さん、AWSのコストについては最近どう対応していますか?
2024年4月下旬には、1米ドル160円の水準まで円安が進み、その後は戻しました。それでも、執筆時点(2024年5月)では数年前と比較して円安であることに変わりありません。米ドルで利用料が計算されるAWSにおいて、コスト削減の手を考えるためのコストの管理と分析は、重要さを増していると思います。
そこで今回は、AWSのコストを分析できるサービスである「AWS Cost Explorer」(以下、Cost Explorer)について、基本から多角的な分析を行う方法までをご紹介したいと思います。
※Cost Explorerの利用料金に関しては、公式の情報をご参照ください。
Cost Explorerは、大別して下記の4つの機能を持っています。
ここからは、上記機能が具体的にどういったものか、マネージメントコンソールの画面をお見せしながら詳しく説明したいと思います。
まずは一番基本的な機能である、コストをグラフで見られる機能について見ていきましょう。
Cost Explorerを選択すると、下のような画面が現れると思います。
上図の赤枠で囲まれているエリアの説明は以下の通りです。
1. コストと使用量のグラフ
積算、個別のコストと使用量を、グラフで視覚的に分かりやすく表示しています。棒グラフ、折れ線グラフなどのグラフ形式が選べます。また、トータル金額や平均額などが、グラフの上に表示されます。
2.レポートパラメーター
コストをさまざまな角度から分析するための、フィルター条件をまとめたエリアです。主要なフィルター条件については、後で説明します。
3.コストと使用量の内訳
グラフの基になっている金額の数値情報が表示されているエリアです。CSV形式でのダウンロードも可能です。
上の説明で簡単に触れたフィルター条件について、これから説明していきます。まずは下の画面をご覧ください。
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