Microsoft、LLMで注目の「RAG」の精度を向上させる「GraphRAG」をGitHubで公開従来のRAGとの違いとは?

Microsoftは、RAGの精度を強化する「GraphRAG」と、Microsoft Azure上でGraphRAGを実行するためのソリューションアクセラレータリポジトリをGitHubで公開した。GraphRAGはMicrosoftが2024年2月に発表した新たなRAGのアプローチだ。

» 2024年08月03日 08時00分 公開
[@IT]

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 Microsoft Researchは2024年7月2日(米国時間)、「RAG」(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)の精度を強化する「GraphRAG」と、Microsoft Azure上でGraphRAGを実行するためのソリューションアクセラレータリポジトリをGitHubで公開した。

 GraphRAGは、Microsoftが2024年2月に発表した新たなRAGのアプローチだ。Microsoft Researchは、従来のRAGの問題点や、GraphRAGの特徴、RAGとGraphRAGの比較結果を次のように述べている。

従来のRAGの問題点

 LLMの最大の課題は、LLMの能力を「プライベートデータセット」(LLMのトレーニングに活用されていない未知のデータを指す。企業の独自研究やビジネス文書、通信などが含まれる)にも適用させることだ。

 そこで注目されているのがRAGだ。LLMによる応答生成に情報の検索を組み合わせることで、前述した課題の解決を目指している。Microsoft Researchによると、RAGのアプローチのほとんどが情報の検索にベクトル検索を活用する一方で、下記のような課題があるという。

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