IBMは、企業のAI投資に関する調査結果を発表した。これによると、多くの企業は長期的な視点でAIに投資しており、ROIの改善とイノベーションの推進のため、オープンソースAIツールの利用に関心を寄せているという。
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IBMは2024年12月19日(米国時間)、企業のAI(人工知能)投資に関する調査結果を発表した。これによると、多くの企業は長期的な視点でAIに投資しており、ROI(投資利益率)の改善とイノベーションの推進のため、オープンソースAIツールの利用に関心を寄せているという。
調査はIBMがMorning ConsultとLopez Researchへ委託し実施したもので、12カ国(米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、英国、フランス、ドイツ、スペイン、インド、シンガポール、インドネシア、韓国)、2400人以上のIT意思決定者から回答を得た。
調査では、回答者の85%が2024年にAI戦略を進めていたことが明らかになった。また、半数近く(47%)が既にAI投資からプラスのROIを得ていることが分かった。IBMは調査データから、AIソリューションにオープンソースツールを使用することが、より高い財務上の持続可能性につながる可能性があると指摘している。オープンソースのAIツールを使用している調査対象企業の51%がポジティブなROIだと回答したのに対して、オープンソースを使用していない企業がポジティブなROIだと回答した割合は41%にとどまる。
全回答者のほぼ3分の2(62%)が2025年にAIへの投資を増やすと回答しており、48%はAI実装を最適化するためにオープンソースのエコシステムを活用する予定だとしている。オープンソースのAIツールを利用していない調査対象企業では、5社に2社が2025年にAI実装でオープンソースツールを利用する予定と回答している。
IBMが発表した調査結果の詳細は下記の通り。
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