JetBrainsはRubyとRuby on Rails用の統合開発環境「RubyMine」の非商用利用を無料化した。
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JetBrainsは2025年9月2日(チェコ時間)、RubyおよびRuby on Rails用のクロスプラットフォーム統合開発環境(IDE)「RubyMine」について、非商用利用の無料化を発表した。非商用利用の対象となるのは、学習と独学、商業上の利益を得ないオープンソースへの貢献、趣味での開発だ。
JetBrainsはRust用IDE「RustRover」、.NET用IDE「Rider」、JavaScriptおよびTypeScript用IDE「WebStorm」、CおよびC++用IDE「CLion」にも非商用利用を無料化するライセンスモデルを導入してきた。今回、このライセンスモデルをRubyMineにも適用した。
なお、商用利用の場合は、従来通りに既存のライセンスモデルが適用される。
RubyMineの非商用ライセンスを取得するには、RubyMine 2025.2.1以降のバージョンをインストールして起動後に表示されるダイアログから、「Non-commercial use(非商用利用)」を選択し、JetBrainsアカウントでログイン(または新規作成)する。その後、「Toolbox Subscription Agreement for Non-Commercial Use(非商用利用向けToolboxサブスクリプション契約)」に同意する必要がある。
RubyMineを非商用ライセンスで使用する場合、匿名化された統計情報(IDEテレメトリー)がJetBrainsに送信される。同ライセンスでは統計情報の送信をオプトアウトすることはできない。統計情報には、フレームワーク、製品で使用しているファイルテンプレート、呼び出されたアクション、機能の操作などが含まれる。
非商用ライセンスでは、商用バージョンと同一の全機能を搭載したRubyMineを利用できる。唯一の違いはCode With Me機能であり、同機能を利用するには無料ライセンス付きのCode With Me Communityを入手する必要がある。
IDEはテストやデバッグ、リファクタリングといった実務で不可欠な開発プロセスを支援するツールだ。RubyMineの非商用利用無料化は、趣味で開発に取り組む個人や、これからプログラミングを学ぶ人々にとって、単にプログラミング言語やフレームワークを習得するだけでなく、本格的な開発プロセスを学ぶという点でも有用といえるだろう。
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