テンプレートを基に顧客企業独自の手順、用語、権限、連携システムに合わせてフィッティング、チューニング。
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アクセラテクノロジは、2025年9月29日、AI(人工知能)エージェントを業務現場で成果につなげるための新サービス「ナレッジ×AI伴走支援サービス」を提供開始すると発表した。“ゼロから作らない導入方式”として、業務改善の完成形を最初から提示する「業務革新AI導入テンプレート」と、導入後の進化を支える「伴走支援」を組み合わせることで、生成AIの業務活用と定着を支援するという。
経営者や業務責任者がすぐに導入して成果を試せるよう、用途ごとに複数のAI業務アプリをそろえた「業務革新AI導入テンプレート」を用意。生成AIと業務ナレッジを組み合わせた「あるべき業務構造」をモデルとして可視化。これを顧客企業独自の手順、用語、権限、連携システムに合わせてフィッティング、チューニングすることで、短期間で最適化できるという。
テンプレートは業務やビジネスポリシーに応じたカスタマイズも可能。フィッティング作業にもAIを活用する。一つの業務、一つのアプリから導入し、効果や運用性を確認しながら対象範囲を広げていく段階的な導入もできるという。
「伴走支援」においては、導入から定着まで継続的に運用をサポート。情報システム部門やヘルプデスクの役割も代行し、現場からの問い合わせ対応や改善提案にも対応することで、企業が「やってみたいことをすぐに形にできる」よう支援するという。テンプレートのカスタマイズやナレッジを更新することで、AIや業務環境の変化にも対応できる。
なお、同社では2025年9月25日、企業内ナレッジ(マニュアル、FAQなど)を一元的に管理・活用することでヘルプデスク業務などを効率化できるナレッジベース製品「SolutionDesk」において「AIエージェント機能を強化した」と発表。「現場に蓄積されたマニュアルや手順書、Q&A、トラブル事例などを追加整備なしでAIが直接活用できるようにする」「タスク管理用のチケットを用いて、AI→人、AI→AIといった業務割り振りを行う」など、「AIを一担当者として」業務フローに組み込める機能などを実装。これも生かしながら、属人化リスクを抑えつつ、社内のスキル向上、業務変革を支援するという。
「業務革新AI導入テンプレート」の実装例として、例えば「カスタマーサポート」の場合、AIチャットbot(WebRAG、FAQ方式)/Webフォームやメールによる問い合わせへのAI自動返信/電話対応オペレーターAI支援(回答自動作成)/チケット&チャットによる案件管理/FAQ公開(RAGでFAQ活用、AIによるFAQ自動生成)/電話音声のテキスト化から問い合わせ分析/電話オペレーターのトレーニング(新人向け、新商品サポート対応)/組織内ヘルプデスクAI支援/コールセンターの勤務表作成などが可能。この他、医療向け、製造業向けなど業種特化の実装もできるという。
同社では「部門単位で現実的なコストから導入を始め、成果を基に改善を重ねながら段階的に広げることで、短期的な効果と長期的な定着を両立。企業がAI活用を“試す段階”から“成果を出し続ける段階”へと進むための基盤を築く」とコメントしている。
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