Mendixは、ローコード開発プラットフォーム「Mendix」の最新バージョン「Mendix 11」を発表した。エージェント型AIと生成AIを中核に据え、アプリケーション開発から運用、ガバナンスまでを一気通貫で支援するための機能を強化したという。
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Mendixは2025年10月8日、ローコード開発プラットフォーム「Mendix」の最新バージョン「Mendix 11」を発表した。エージェント型AI(人工知能)と生成AIを統合することで設計から運用までの開発を加速し、ガバナンスとセキュリティも強化するとしている。
Mendix 11では、ソフトウェア開発の工程(SDLC)全般にわたって、多数のAI機能が統合されている。Mendixは「企業はエージェント型AIと生成AIの両方をより大規模かつ効率的に活用できるようになる」と説明している。
主な新機能は以下の通り。
AIエージェントを活用したアプリケーションを、ローコードで素早く開発できるツール群。企業のデータや知識ベースと接続することで、柔軟にカスタマイズできるスケーラブルなAIアプリケーションを簡単に構築できるという。
自然言語で入力するだけで、ブレインストーミングやモックアップ、要件定義などを自動生成する機能。ユーザーストーリーの整合性も自動で確認できる。さらに、「Maia Universal Chat」を使えば、初期プロトタイプを短時間で洗練させることができるという。
自然言語でビジネス要件を記述するだけで、Mendixが最適なフローを自動生成する機能。開発者は手動でロジックやワークフローを構築せずに済み、同社は「アイデアをすぐに実行可能な形へと変換できる」としている。
AIが外部ツールやデータソースに安全かつ標準化された方法でアクセスできるようにする仕組み。ローコードでMCPサーバを構築でき、「Mendixの利用有無を問わず、あらゆるエージェントを柔軟に作成できる」と同社は説明している。
この他、複雑なビジネスプロセスを自動化するための「エージェント型ワークフローオーケストレーション」や、ガバナンスとセキュリティの強化のための「AIガードレール」などの機能も追加されている。
Mendixのレイモンド・コック氏(CEO)は、「Mendixは、エージェント型AIと生成AIを活用した開発を誰もが行えるようにすることを目指している。新機能により、ユーザーは基礎から高度なAI統合までをローコードで段階的に実現できる。今後もガバナンス強化と次世代AI機能の拡充に取り組む」と述べている。
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