システム障害に伴う損失額 約4社に1社が「1000万円以上」「復旧まで1時間以上」が7割超 サイオステクノロジーが実態調査

サイオステクノロジーは、企業におけるシステムのダウンタイムの実態と、それに伴う経済的損失額を調査した結果を発表した。過去3年間でシステム障害を経験した企業の7割超が1時間以上のダウンタイムに見舞われ、約4社に1社が1000万円以上の損失を被っている実態が明らかになった。

» 2026年01月09日 13時00分 公開
[@IT]

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 サイオステクノロジーは2025年12月11日、「ITシステム障害と事業リスクに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、従業員数300人以上の企業の情報システム業務に携わる責任者・担当者550人を対象に、インターネットリサーチで実施した。

 調査によると、システム障害は決して「まれな例外」ではなく、事業継続や企業価値に直結する経営リスクとして無視できない水準に達している実態が明らかになった。

複数回の障害経験が約半数、「復旧まで1時間以上」が7割超

 過去3年間におけるシステム障害の発生状況について、「発生していない」は27.8%だった。「分からない/答えられない」(11.5%)を除くと約6割の企業が1回以上の障害を経験しており、そのうち「2〜3回発生」(25.6%)、「4〜9回発生」(8.2%)、「10回以上発生」(15.3%)となった。これらを合わせると、複数回のシステム障害を経験している企業は全体の半数近く(49.1%)に上る。

システム障害の発生回数(提供:サイオステクノロジー) システム障害の発生回数(提供:サイオステクノロジー)

 過去3年間に発生したシステム障害のうち最も長いダウンタイムは、「1時間〜6時間未満」(42.8%)が最多となり、「5分〜1時間未満」(19.5%)、「6時間〜24時間未満」(19.2%)、「24時間以上」(9.6%)と続いた。この結果、1時間以上のシステム停止を経験した企業は全体の71.6%(7割超)に達しており、業務やサービスへの影響が長時間に及ぶケースがある実態が示された。

最長ダウンタイムの内訳(提供:サイオステクノロジー) 最長ダウンタイムの内訳(提供:サイオステクノロジー)

システム障害に伴う損失額 約4社に1社が「1000万円以上」

 過去3年間で経済的損失額が最大だった障害について、発生後1年間の損失総額を尋ねた結果、「100万〜1000万円未満」(23.4%)が最も多く、次いで「100万円未満」(23.1%)、「1000万〜1億円未満」(19.2%)となった。「1億円以上」の回答も6.3%あり、1000万円以上の損失を経験した企業は約4社に1社に相当する。

障害による損失額の分布(提供:サイオステクノロジー) 障害による損失額の分布(提供:サイオステクノロジー)

システムの可用性を高めるための対策は?

 こうしたリスクに対し、システムの稼働率を高めるための対策は、「監視・アラート強化/切替訓練」(59.4%)、「データ保護(バックアップ/スナップショット)」(52.1%)が上位を占めた。一方、自動復旧を可能にする「高可用性(HA)クラスタ化」は41.9%にとどまった。

可用性向上策の実施状況(提供:サイオステクノロジー) 可用性向上策の実施状況(提供:サイオステクノロジー)

 サイオステクノロジーは「障害原因の約4分の3がソフトウェアやハードウェアに起因するものであり、HAクラスタによる冗長構成などで抑制可能な領域が大きいにもかかわらず、人手依存の対策が中心になっている」と指摘。「BCP(事業継続計画)の実効性を高めるためにも、HAクラスタなど自動復旧を前提とした手段を検討することが重要だ」と結論づけている。

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