シャドーAIを引き起こす「従業員の不満」とは 生成AI利用企業の34.8%が経験SIGNATE総研「AI活用実態調査レポート」

SIGNATE総研は、生成AIの利用実態に関する調査レポートを公開した。企業の許可を得ずAIを利用する「シャドーAI」の浸透と、組織内のリスク認識の差が浮き彫りとなった。

» 2026年01月16日 13時00分 公開
[@IT]

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 AI(人工知能)活用の戦略策定から人材育成までを支援するSIGNATEは2025年12月、同社のSIGNATE総研による「AI活用実態調査レポート2025年12月版〜特集:シャドーAI〜」を公開した。本調査は2025年10月30日〜11月7日に、生成AIへの活用意欲が高い層(積極活用層・興味関心層)を対象に、オンラインアンケート形式で632件の回答を得た。

 生成AIの急速な普及に伴い、企業で公式ツールの導入が進む一方で、現場従業員が公式な許可を得ずにAIツールを利用する「シャドーAI」の拡大が課題となっている。本調査は、企業における非公式AI利用の実態、利用者の心理、企業が取るべき対策を可視化し、企業が安全で効果的なAI活用環境を構築する指針の提供を目的としている。

シャドーAIの利用実態と日常業務への浸透

 調査結果によると、回答者の34.8%が組織の管理外でAIを利用していることが明らかになった。

シャドーAIの利用状況(提供:SIGNATE

 利用の背景には、業務効率・生産性の向上や新技術の試行といった前向きな意図がある。利用頻度は「ほぼ常時」「1日複数回」に達し、既に日常業務に深く浸透していた。

シャドーAIを引き起こす「従業員の不満」とは? どう対応すればよいのか

 一方で、シャドーAIを利用していない層と利用者との間には、リスクに対する認識の温度差が存在する。非利用者の約8割は、セキュリティやコンプライアンスへの不安を理由に利用を控えている。

 利用者側からは、公式な利用環境に対する不満も多数寄せられた。具体的には、社内標準AIの機能不足や申請フローの煩雑さといった課題が挙げられた。企業側ではツールの導入は進んでいるものの、ガイドラインの整備や統合的なガバナンスの構築が追い付いていない現状が浮き彫りとなった。

 SIGNATE総研は、現場では実務で使える活用事例、実践型研修、プロンプト作成スキルといった即効性のある支援ニーズが一層高まっていると分析している。

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