【Windows 11】Web会議で「音が聞こえない」問題をスマートに回避。アプリごとに「出力デバイス」を固定するTech TIPS

「YouTubeの音楽はBluetooth接続のヘッドフォンから流したいが、Web会議はヘッドセットに出力したい」。そんな使い分けを、いちいち切り替え操作なしで実現する方法がある。Windows 11の標準機能である「音量ミキサー」で設定すれば、アプリごとに音の出口を固定する、スマートなオーディオ管理が可能だ。本Tech TIPSではアプリごとに「出力デバイス」「入力デバイス」を固定する方法を紹介しよう。

» 2026年02月04日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]

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アプリごとに「出力デバイス」を固定する制御術 アプリごとに「出力デバイス」を固定する制御術
「YouTubeの音楽はBluetooth接続のヘッドフォンから流したいが、Web会議はヘッドセットに出力したい」。そんな使い分けを、いちいち切り替え操作なしで実現する方法がある。Windows 11の標準機能である「音量ミキサー」で入出力デバイスを設定すれば、アプリごとに音の出口を固定できるのだ。本Tech TIPSではアプリごとに「出力デバイス」「入力デバイス」を固定する方法を紹介しよう。

 Windows 11で複数のオーディオデバイス(内蔵スピーカーやヘッドセットなど)を使い分けていると、特定のアプリの音を特定のデバイスから出したいということがあるのではないだろうか。また、Web会議(オンライン会議)で音が聞こえない、声が相手に届かない、というトラブルの多くは、入出力デバイスが正しく選択されていないことで発生する。

 通常、タスクバーのクイック設定から出力先を切り替えると、システム全体の音がそのデバイスに切り替わってしまう。そのため、「音楽を聴きながら、特定の通知音は別のデバイスから出力する」といった柔軟な運用ができない。この問題を解決するのが、アプリごとに出力先を指定する設定である。

クイック設定からサウンドの出力先を変更する(1) クイック設定からサウンドの出力先を変更する(1)
通知領域の[サウンド]アイコンをクリックしてクイック設定を開く。クイック設定の[サウンドの出力選択]をクリックする。
クイック設定からサウンドの出力先を変更する(2) クイック設定からサウンドの出力先を変更する(2)
「音声出力」が表示され、出力デバイスの選択が可能になる。ただし、ここで出力デバイスを変更すると、システム全体の出力が切り替わってしまう。

 本Tech TIPSではアプリごとに「出力デバイス」「入力デバイス」を固定する方法を紹介しよう。

「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する

 Windows 11では、アプリごとに音量だけでなく、「出力デバイス(スピーカー)」と「入力デバイス(マイク)」を個別に固定できる。ただ、[設定]アプリの奥深い部分に設定項目があるため、意外と知らない人が多いかもしれない。

 「設定」アプリを起動し、[システム]−[サウンド]を選択して、「サウンド」画面を開く。画面をスクロールして「詳細設定」欄にある[音量ミキサー]をクリックして、「音量ミキサー」画面に切り替える。

 「音量ミキサー」画面の「アプリ」欄が入出力デバイスを固定する項目だ。入出力先を固定したいアプリ名をクリックして展開し、「出力デバイス」「入力デバイス」のそれぞれのプルダウンリストで出力先、入力先を選択すればよい。

 「アプリ」欄に目的のアプリ名が表示されていない場合は、一度、設定したいアプリを起動すればよい。すると、ここにそのアプリ名が表示されるはずだ。それでも、Webブラウザなどは「アプリ」欄にアプリ名が表示されないことがある。そのような場合は、音を出力するWebページ(YouTubeなど)を開くとよい。

 同様にBluetooth接続のヘッドセットなども、接続した状態でないと「出力デバイス」「入力デバイス」に表示されないので、事前に接続を確認しておく。

 なお、閉じてしまうとアプリ名がここから消えてしまうので注意してほしい。オーディオの入出力に対応していないアプリの場合は、当然ながら「アプリ」欄にアプリ名は表示されない。

「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(1) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(1)
「設定」アプリを起動し、[システム]−[サウンド]を選択する。
「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(2) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(2)
「サウンド」画面が開いたら、[音量ミキサー]をクリックする。
「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(3) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(3)
「音量ミキサー」の「アプリ」欄で設定したいアプリ名を探す。アプリが起動していないと表示されないので、アプリ名が見つからない場合はアプリを起動する。
「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(4) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(4)
設定したいアプリを起動すると、「アプリ」欄にアプリ名が表示されるはずだ。Webブラウザなどの場合は、サウンドの入出力のあるWebページを開かないと表示されないことがあるので注意してほしい。設定したいアプリ名が見つかったら[v]をクリックして展開する。
「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(5) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(5)
「出力」欄のプルダウンリストを開き、出力先にしたいデバイスを選択する。同様に「入力」欄でもデバイスを選択すればよい。
「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(6) 「音量ミキサー」で入出力デバイスを固定する(6)
「出力デバイス」「入力デバイス」を選択すると、このアプリでは常にこの入出力デバイスが使われるようになる。

 「音量ミキサー」でアプリごとに入出力先を選択しておくと、次回、アプリを起動した場合でもその設定が反映される。

「音量ミキサー」で入出力先を固定するメリット

 アプリごとの入出力先をデフォルトの「既定」のままにしておくと、システム全体の入出力先を変更したことを忘れて、アプリから音が出力されないと焦ることがなくなる。

 また、Webブラウザの音声出力は、ディスプレイのスピーカーや内蔵スピーカーではなく、ヘッドセットなどにしておくとよい。会議中にうっかり開いたWebページ内で動画が再生され、内蔵スピーカーから周囲に漏れるといった事故を未然に防ぐことにもなるからだ。

 Microsoft TeamsやZoom Workplaceの入出力先を「ヘッドセット」に固定しておけば、システム全体の既定がスピーカーになっていても、会議が始まった瞬間に自動的に適切なデバイスで通話が開始できる。音が聞こえない、マイクが使えない、といったトラブルを避けることが可能だ。

 またWeb会議システムのアップデートや再インストールなどによって設定がデフォルトの「システムと同じ」に戻ってしまっても、「音量ミキサー」で固定されている場合は影響を受けないというメリットがある。

【注意】「音量ミキサー」の設定はアプリ再起動後に反映される

 この「音量ミキサー」を使ってアプリごとに入出力先を固定する方法には、幾つか注意がある。

設定後、アプリを再起動しないと設定が反映されない

 アプリを起動して、「音量ミキサー」で入出力先を変更したら、いったんアプリを再起動する必要がある。動的に入出力先は変更されないため、アプリを再起動しないと設定が反映されないので注意してほしい。

アプリの設定が優先される場合がある

 Zoom WorkplaceなどのようなWeb会議アプリの場合、アプリ内に入出力先を選択する設定がある。「音量ミキサー」のアプリごとの入出力設定よりも、Web会議アプリ内の設定が優先されるので注意してほしい。

 Web会議アプリの「設定」ダイアログで「システムと同じ」を選択しておけば、「音量ミキサー」のアプリごとの入出力設定が反映されるようになる。

入出力デバイスはアプリの設定が優先される(1) 入出力デバイスはアプリの設定が優先される(1)
Web会議アプリのようにアプリ内で入出力デバイスが選択可能なものがある。その設定は「音量ミキサー」よりも優先されるので注意してほしい。例えば、ここで明示的に「エコーキャンセルスピーカーフォン(HD Webcam……)」を選択すると、「音量ミキサー」で入出力先に「Hi-Res Audio」を選択しても、「エコーキャンセルスピーカーフォン(HD Webcam……)」が入出力先となる。ここで「システムと同じ」を選択しておけば、「音量ミキサー」の設定が使われる。
入出力デバイスはアプリの設定が優先される(2) 入出力デバイスはアプリの設定が優先される(2)
「音量ミキサー」で入出力先を「Hi-Res Audio」を選択する。
入出力デバイスはアプリの設定が優先される(3) 入出力デバイスはアプリの設定が優先される(3)
「システムと同じ」を選択しておけば、「音量ミキサー」の設定が反映され、自動的に入出力が「Hi-Res Audio」に変わる。

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