エルテスは会社員や公務員300人を対象とした「生成AIの利用に関する調査」の結果を明らかにした。業務で生成AIを利用している回答者のうち、約5人に1人が「勤務先が許可していない生成AIツール」を利用しているという。
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エルテスは2026年1月19日、会社員や公務員300人を対象に実施した「生成AIの利用に関する調査」の結果を発表した。
同調査によると、業務で生成AI(人工知能)ツールを利用していると回答した割合は全体の34.3%に達した。その内訳を見ると、「勤務先が許可していない生成AIツール」(個人契約の「ChatGPT」「Google Gemini」など)を利用している回答者が6.7%(20人)となり、生成AIツール利用者のうち、少なくとも約5人に1人が「シャドーAI」に該当する結果となった。
回答者自身が利用しているAIツールが「勤務先で許可されているものかどうか分からない」という回答も複数あり、リテラシーに関する課題も顕在化している。
生成AIに入力、アップロードしたことのある情報やファイルの種類については、「業務メールの本文」が最多となり、次いで「企画書・提案書などの社内文書」が挙げられた。
回答の割合としては少数であるものの、「個人情報を含むデータ(氏名・住所・連絡先など)」をアップロードしたとの回答も6.8%を占めており、情報管理の観点でリスクがある利用実態も明らかとなった。
生成AIに入力する情報に関する意識を聞いたところ、非公開の情報や非公開のファイルをアップロードすることに「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した人の合計は75.8%に達し、「あまり抵抗はない」「抵抗はない」の合計24.3%を大きく上回った。
しかし「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した78人のうち、64.1%に当たる50人が「生成AIツールに非公開情報をアップロードしたことがある」と回答した。
この結果から、不安や抵抗感を抱きつつも、業務遂行のためにアップロードしている実態もうかがえる。
勤務先における生成AIツールの利用規程(ガイドライン)の有無についての質問では、「ない」という回答が45%で最も多く、「ある」「現在策定中」の合計は28.4%にとどまった。「分からない」という回答も26.7%あり、約4人に1人が勤務先の規程を把握していない実態がうかがえる。
利用規程の有無と利用ツールの関係性を分析すると、利用規程が「ある」「現在策定中」と回答した層では勤務先が許可したツールを利用している割合が高い一方、利用規程が「ない」と回答した層では、勤務先が許可していないツールを利用している、すなわち「シャドーAI」の割合が高かった。
勤務先で利用規程が整備されている環境にいる回答者ほど、生成AIへの情報アップロードに抵抗感を持ち、リスクを認識している可能性が高い傾向も見られたという。
エルテスは同調査を踏まえ、「利用者の危機意識が高まることから、生成AIツールの利用規程を策定することは一定の効果がある」と結論付けている。
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