Windows 11に「回線速度テスト」が標準搭載! 2026年3月更新(KB5079473)で追加された機能とセキュリティ対策Tech News

Microsoftは2026年3月10日(米国時間)、Windows 11 24H2/25H2向け更新プログラム「KB5079473」を公開した。タスクバーからのネットワーク速度測定ツールの起動や、Emoji 16.0への対応、Sysmonの標準搭載など、利便性を高める新機能が多く追加された。合計83件の脆弱性修正も含まれるため、早急な適用を推奨する。

» 2026年03月11日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]

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2026年3月更新(KB5079473)で追加された機能とセキュリティ対策 2026年3月更新(KB5079473)で追加された機能とセキュリティ対策
Microsoftは2026年3月10日(米国時間)、Windows 11 24H2/25H2向け更新プログラム「KB5079473」を公開した。タスクバーにネットワーク速度測定ツールが追加され、Emoji 16.0への対応、Sysmonの標準搭載など、利便性を高める新機能が多く追加された。合計83件の脆弱性修正も含まれるため、早急な適用を推奨する。

 Microsoftは2026年3月10日(米国時間)、Windows 11向けの更新プログラム「KB5079473」をリリースした(Microsoftのサポート「2026年3月10日 - KB5079473 (OSビルド26200.8037および26100.8037)」)。この更新プログラムは、Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)および2025 Update(バージョン25H2)を対象とした月例のセキュリティ更新プログラムで、これによりOSビルドが「26200.8037(25H2)」または「26100.8037(24H2)」に更新される。

セキュリティ更新の概要

 今回の更新には、計83件の脆弱(ぜいじゃく)性修正が含まれており、そのうち3件は深刻度が「緊急」に分類されている。また、これには2026年2月リリースの「KB5077181」による改善内容も統合されているため、セキュリティ維持のために不可欠な更新である。なお、適用完了にはシステムの再起動が必要となる点に留意したい。

 脆弱性の詳細は、「March 2026 Security Updates」を確認してほしい。

 現時点において、この更新プログラムに関する重大な既知の問題は報告されていない。

主な改善点と不具合の修正

 「KB5079473」の更新プログラムでは、脆弱性解消に加え、幾つかの機能更新や改善が実施されている。

更新プログラムによる改善点

 複数のドライブや「PC(このPC)」内を検索する際のエクスプローラーの信頼性が向上した。

 また、Windows Defenderアプリケーションコントロール(WDAC)がCOMオブジェクトの許可リストポリシーを処理する方法を改善し、COMオブジェクトが期待通りに許可されるように改善されている。

 さらに、信頼されたカタログファイルを選択する際の信頼性が向上され、ファイルが信頼できるソースから取得されたものかどうかを確認するための警告ダイアログが追加された。

更新プログラムによる機能追加

 今回の更新プログラムで導入された主要な新機能は以下の通りだ。段階的なロールアウトで有効化される予定だ。

●タスクバーへの「ネットワーク速度テスト」の追加

 タスクバーから直接、現在のインターネット接続速度を測定できるツールが統合された。これにより、通信環境の確認が容易になる。

●カメラの「パン・チルト(首振り)」操作のサポート

 対応するカメラを使用している場合、Windows 11の「設定」アプリから直接カメラの向き(パン・チルト)を調整できるようになった。

●Emoji 16.0のサポート

 最新の絵文字規格「Emoji 16.0」に対応し、新しいキャラクターやシンボルが絵文字パネルから利用可能になった。

●エクスプローラーの改善

 ZIPファイル以外の圧縮形式(7-ZipやRARなど)に対しても、コンテクストメニューに[すべて展開]が表示されるようになり、操作の一貫性が向上している。

●Sysmon(システムモニター)の標準搭載

 高度なシステム監視ツールである「Sysmon」が、オプション機能として組み込まれた(Sysmonは、常駐してシステムアクティビティーの監視とWindowsイベントログへ記録するツール)。システムのトラブルシューティングやセキュリティ監視が容易になった。利用するためには、「設定」アプリの「システム」−「オプション機能」画面を開き、「関連設定」欄の[Windowsのその他の機能]をクリック、[Windowsの機能]ダイアログを開いて、「Sysmon」にチェックを入れて有効化する必要がある。

「Sysmon」を有効化する方法 「Sysmon」を有効化する方法
「設定」アプリの「システム」−「オプション機能」画面を開き、「関連設定」欄の[Windowsのその他の機能]をクリック、[Windowsの機能]ダイアログを開いて、「Sysmon」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックすると有効化できる。再起動などは不要だ。

●Windows Backup(組織向け)の拡張

 Microsoft Entra(旧Azure AD)に参加しているデバイスなどで、最初のサインイン時に設定やアプリを自動的に復元する機能が追加された。PCの買い替えやセットアップが効率化される。

●その他の改善

 デスクトップの背景にWebP画像を設定できるようになり、ウィジェットの設定画面が全画面で表示されるようにもなった。

AIコンポーネントの更新

 AIコンポーネントのバージョンアップも実施されており、下表のバージョンに更新される。

AIコンポーネント バージョン
画像検索 1.2602.1451.0
コンテンツ抽出 1.2602.1451.0
意味解析 1.2602.1451.0
設定モデル 1.2602.1451.0
更新されるAIコンポーネント

セキュアブート証明書の有効期限切れについて

 ほとんどのWindowsデバイスで使用されているセキュアブート証明書が、2026年6月から有効期限が切れる予定となっている。更新が間に合わない場合、安全に起動できなくなるリスクがあるため、事前に証明書の更新が必要になる。

 「KB5079473」の更新プログラムには、2月に提供された「KB5077181」と同様、新しいセキュアブート証明書を受信するためのチェックをする機能が含まれている。新しいセキュアブート証明書は、段階的なロールアウトを通じて、十分な正常性が確認されたデバイスに適用されているが、今回、新しいセキュアブート証明書を自動受信できるデバイスの範囲が拡大されている。

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