Cisco年次イベントの目玉は“超統合”AgenticOps基盤「Cisco Cloud Control」

Ciscoは同社年次イベントの目玉として、ITインフラとネットワークの運用とセキュリティをAIエージェントによって自動化/高度化する「Cisco Cloud Control」を発表した。AIのサイバー攻撃能力が飛躍的に高まる「ポストMythos」時代に備えるものだという。

» 2026年06月02日 22時00分 公開
[三木泉@IT]

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 米Ciscoは2026年6月2日(米国時間)、年次イベント「Cisco Live! 2026」で、IT環境の統合管理基盤「Cisco Cloud Control」を発表した。

 Ciscoはこれまでセキュリティ、ネットワークに個別に特化した統合運用基盤を提供してきたが、Cloud Controlは最上位に位置し、分野横断的にIT環境を統合管理する。AIエージェントでトラブルシューティングを行うなど、いわゆるAgentOpsで運用を自動化するための基盤として位置付けている。

チャットbotのような画面を持つCloud Control(出所:Cisco)

 Cloud Controlは、「データ基盤」「AIモデル」「AIエージェント基盤」で構成される。

 具体的には、Splunkをベースとしたデータ基盤に、ユーザー(アイデンティティ)、端末、アプリケーション、AIインフラ、ネットワーク、サイバー脅威など、多様なテレメトリーデータを集約する。自社製品だけでなく、他社のネットワーク製品、ハイパースケーラー、ITサービス管理、アイデンティティ管理などの情報を取り込めるとする。

 AIモデルには大きく分けて3種類ある。第1にネットワーク、セキュリティ、アプリケーションの各ドメインに特化したモデル。第2にタスク特化モデル。この2つはCiscoがトレーニングしたものだ。第3に主要AI各社のフロンティアAIモデルを挙げている。これらのモデルを切り替えて使えるという。

 その上で、「Cloud Control Studio」ではユーザーが独自のAIエージェントを構築したり、「ChatGPT Codex」を使ってインフラ運用のカスタムアプリやワークフローを開発したりできるという。

チャットbotを起点に全インフラとセキュリティの運用をAI化

 Cloud Controlのユーザーインタフェースは一般的なAIチャットBotと同様だ。ここから「Cisco Meraki」「Cisco Intersight」「Cisco Nexus」など、主要プロダクトのコンソールを立ち上げることもできる。コンソールごとのログインは不要。

 チャットボックスには、「全デバイスの資産リストを生成」「直近でアラートが発生しているのはどの端末?」などのプロンプトを入力して回答させることができる。複数の回答を並べて表示し、人間による状況把握や分析を助ける「AI Canvas」という機能も用意されている。

 Cloud Controlをベースとした分かりやすいツールの一つに「Agentic Actions for networking」がある。AIが自動的にネットワークトラブルの根本原因を分析し、復旧作業を行える。

 Ciscoは、AI/AIエージェントを含めたセキュリティの確保で「Cisco IQ」「Cisco AI Defence」「DefenceCraw」などのツールを展開してきた。これらは引き続き、Cloud Controlと連携し、役目を果たしていくという。

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