履歴書、インターンシップ、リクルートスーツ――いざという時にオロオロしないための「就活準備」基礎の基礎 その2:就活のトリセツ(3)(3/3 ページ)
IT業界への就職を考えている学生のために就活のイロハを伝授する連載「就活のトリセツ」。第3章は、就活の準備編として「履歴書」「インターンシップ」「就活マストアイテム」を解説する。
今からできる「インターンシップ」「OB訪問」
「2017年卒業・修了予定者の就活は、2016年3月1日解禁」ということが、2015年12月7日に決定した。解禁とは「企業が採用情報の提供を始めてよい」という意味。採用予定人数や職種などの採用予定情報を開示したり会社説明会を行ったりするのは、解禁後というルールだ。
逆にいうと、学生が企業を研究する活動やインターンシップは、解禁前でも可能だ。
実は「就業体験=インターンシップ」のプログラムを提供する企業は年々増えている。しかも大学3年生(大学院1年・専門学校1年)向けのプログラムは、実施時期が解禁前の冬に集中しているようだ。
この機会を利用し、実際の就活に入る前にいろんな業界や職種の「体験」をしておくのは大変貴重である。インターンシップの情報は、就職ナビサイトに多数掲載されているし、学校のキャリアセンターも把握している。
インターンシップは本来、就業体験として実施されているので、数週間かけて参加するプログラムが効果的と言える。しかしこの時期に来て、長い期間をインターンシップに割くのは難しいという学生も多いことだろう。幸い冬期のインターンシップには、比較的短期のものが多数ある。
何でも自分の目と耳で確かめるのが一番だ。応募前に企業や業界の特徴をつかむ機会として、インターンシップを見逃す手はないだろう。
気になる業界がある人や、意中の企業がすでに見つかった人は、実際にそこで働く先輩社員の声を聞くのが大変役立つ。これを「OB訪問」という。
サークルやゼミの先輩とか、キャリアセンター経由でOBを紹介してもらうとか、いろいろなつながりを有効に使いたいところだ。またそうしたツテがなくても、ナビ媒体や企業のWebサイトに掲載されている採用窓口に直接連絡して「OB訪問したい」とお願いすれば、受け入れてもらえるケースも多くある。
こうした活動は、準備といいながら就職に直結する場合もある。早速試してみてはどうだろうか。
カタチから入りたい人への「就活マストアイテム」購入指南
就活は社会人への入口なので、服装やグッズは一通り用意しておきたいところだ。
「スーツ」だけではない。就活に必要なファッションアイテム
ビジネススーツなどの売り場を見ていると、1月の成人式を過ぎると、一斉にリクルートファッションの品ぞろえが充実する。就活に必要なアイテムは結構多く、「スーツ」はもちろん、「シャツ」「ネクタイ」から「バッグ」「シューズ」まで、一式用意しなければならない。
これらをトータルにラインアップする店も多いので、ファッション系の買い物に不慣れな学生でも心配はいらない。どんなものが適しているのか、店員にアドバイスを求めてみよう。
インターンシップやOB訪問など、冬の時期から活動を始めたい人は、スーツも秋冬用の厚手のものが必要だし、「コート」も欲しい。しかし就活の本番は3月の解禁以降。特に選考が本格化する春から夏にかけての時期は、春夏用のスーツが必要になる。この辺りが準備の難しいところだ。実際のところ、就活には結構お金が掛かる。しかしこれらは、社会人になればいずれは必要なもの。ある程度の出費は仕方がないだろう。
参考記事
実は大切な「履歴書用の写真」
用意に意外と手間取るのが、「履歴書用の写真」だ。写真を用意することは、就活にふさわしいヘアスタイルにするということを意味する。
写真による第一印象は予想以上に大事だ。覚えておきたいのは、印象を決めるのはアナタではなく、企業の採用担当者であるということ。「社会人として、その会社の社員としてふさわしくない」と、見た目だけで、しかも写真一枚だけで判断されて損をするのは、他の誰でもない、アナタなのだ。
駅などにあるインスタント写真機は、光源の位置や光量の調整が難しく、しかも複数枚用意する履歴書作成には適していない。後々のプリントも考え、写真館やカメラ店で撮影するのをオススメしておく。「撮影データ」を提供してくれる店を選ぶと、使い勝手がいい。
以上、いろいろな観点から就活準備のポイントをまとめてみた。どれもこれも、準備は時間や手間を要するものが多い。時間切れになる前に、やるべきことを済ませておくことをオススメする。
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