IaaSもOracle Cloud! “高性能&低価格”に加えてSPARCやVMware向けクラウドなど独自サービスも充実:Windows Server環境、アーカイブストレージが格安(3/3 ページ)
Oracle Cloudは、IaaSもすごい。Windows Server環境などが圧倒的なコストパフォーマンスで使える他、SPARC環境やVMware向けクラウドのRavello、クラウドと同じインフラをオンプレミスで使えるOracle Cloud at Customerなど、独自のサービスも豊富に提供している。[パブリッククラウド][Oracle Cloud]
オンプレミスでパブリッククラウドと同じ環境を使えるOracle Cloud Machine
Oracle Cloudを自社のオンプレミス環境に設置して利用できる「Oracle Cloud at Customer」も選択可能だ。社外のクラウドに置けないデータを扱うシステムをクラウド化したい、あるいは社内の他システムとの連携でレイテンシの要件がシビアなアプリケーションを運用したいといったケースにおいて、Oracle Cloud at Customerは非常に魅力的なメニューである。
提供されるOracle Cloud MachineはIaaSとして使えるだけでなく、Oracle Database Cloud Service(Oracle Databaseのサービス)やOracle Java Cloud Service(Oracle WebLogic Serverのサービス)も搭載しており、PaaS環境としても使うことができる。
また、利用単価はパブリッククラウドで提供されるサービスと同一であり、オンプレミスに設置するための特別な費用負担が発生することはない。さらに、パブリッククラウドとは異なり、システムメンテナンスのタイミングを柔軟に調整できるというメリットもある(メンテナンスはオラクルがリモートで実施する)。Oracle Cloud at Customerも、オンプレミスとクラウドを融合したハイブリッドクラウドを指向するオラクルならではのサービスである。
VMware環境を修正なしで素早くパブリッククラウドに展開できるRavelloも提供
Oracle Cloud at Customerと同様に、他社にはないユニークなサービスが「Oracle Ravello Cloud Service」だ。これはオンプレミスで運用されているVMwareやKVM環境を、仮想マシンの変換やネットワークの再設定などを行うことなくパブリッククラウド上に展開できるというサービスである。
今日、サーバの集約やプライベートクラウドの構築といった用途でVMwareを利用する企業は多いが、それらの環境をスピーディにパブリッククラウドに移行するのは容易ではない。さまざまなレイヤーでパブリッククラウドに合わせた再設計やシステムの改修が必要となるためだ。
この課題を解決するのがOracle Ravello Cloud Serviceである。同サービスを使うことで、パブリッククラウドを、あたかもオンプレミスのVMware環境のように見なし、VMware上に構成された既存のシステムをそのまま移行できる。
このサービスの核となるのが、Oracle Ravello Cloud Service独自のハイパーバイザー「HVM」であり、これによってオンプレミスのVMware/KVM環境をカプセル化し、システム構成の改修なしでパブリッククラウドへ移すことを可能にする。なお、移送先としてはリージョンのみを指定し、実際に使うパブリッククラウドはOracle Cloud、Amazon Web Service、Google Cloud Platformのいずれかが自動選択される。
VMware上に構築したシステムのさらなる運用コスト削減、あるいは既存環境の保守期限切れなどの事情からパブリッククラウドに移行したいといった企業にとって、Oracle Ravello Cloud Serviceは決定打ともいえる解決策になるはずだ。
以上、ここではOracle Cloudで提供されるIaaSの各サービスの特徴と活用メリットを紹介した。Oracle CloudのSaaSやPaaS上に作ったシステムを補完する目的だけでなく、IaaSそのものとしても、他社のサービスと比べてコストや性能、機能、独自性の面で極めて魅力的なサービスであることがお分かりいただけただろう。各サービスでは現在、無償トライアルを実施している。本記事を読んで関心を持たれた方は、ぜひご自身の目でオラクルのIaaSの実力をご確認いただきたい。
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