石川編:技術書がそろう書店もあるよ――金沢の気候、住宅、交通、補給庫事情:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(43)(2/4 ページ)
インターネットカフェで、アイスクリームを食べよう!――ご当地ライターがリアルな情報をつづる「UIターンの理想と現実:石川編」、第3回は金沢の気候やインターネットカフェの有無など、移住前に知っておきたい生活情報を、Iターン4年目のエンジニアがお伝えします。
家賃、ゴミ捨て、そしてあまがえる――住宅事情
移住するとなると、住む場所を見つけなければいけません。最初は賃貸の物件を探すことになると思います。家賃は都心部と比べてどうでしょうか。
賃貸のアパートは、都心部と同じ値段で広い部屋を借りられます(ただし、金沢駅の近くはそれなりに家賃が高いところもあります。ピンキリです)。物件にもよりますが、契約の更新時に更新料がかからないところもあります。
筆者の場合は、東京に住んでいたころよりも部屋が広くなったことに加え、騒音問題に悩まされることがなくなりました。夜や休日に変な勧誘や押し売りが訪問してくることもなく、平和です。部屋に黒い虫が出ないのも利点です。梅雨の時期に、あまがえるが家に入ってくることがあることぐらいです。
光熱費は東京とさほど違いはありません。しかし、ガスがプロパンだと、都市ガスと比べて高くなります。
電話やインターネットなどの通信費も、都心と変わりません。なお、北陸地方は「NTT西日本」のエリアです。
金沢市はゴミ捨てにかかる費用はこれまでは無料でしたが、2018年の2月から有料化されました。専用のゴミ袋を買ってゴミを捨てなければいけません。記事執筆時点(2018年5月)で、金沢市以外の地域は無料ですが、今後は徐々に有料化が進んでいくかもしれません。
居住にかかるお金は収入の多くを占めますので、安くて良いところに住めると、QOL(クオリティー オブ ライフ)が上がります。
マイカー、公共の乗り物、そしてデフロスター――交通事情
北陸地方は車社会なので、マイカーはあった方が便利です。
特に、休日にどこかに遠出をする場合は車が便利です。休日はバスと電車の本数が平日より減りますので。筆者はペーパードライバーでしたが、金沢に移住してから車を運転するようになりました。
マイカーを保有する場合、駐車場が必要です。筆者が借りているところは、月々3000円/1台です。駐車場料金は場所によりピンキリですが、都心部と比べると低めです。
車移動で不便なのは飲みの席への参加です。
都心部のように「電車で帰る」ことができないので、夜遅くまでお酒を飲んだ場合は、「タクシー」を使うか、ホテルに宿泊するか、「代行サービス」で車を運んでもらいます。車を運転してきたので、お酒は飲まないという人も多くいます。
なお、金沢で車を運転する場合、冬期は「デフロスター」が必須です。フロントガラスの曇りを取る装置なのですが、私は移住当初使い方が分かっておらず、危うく事故になるところでした。
車以外の移動手段もあるので、必須というわけではありません。一律100円で乗れる「市内バス」や、市を横断する「バス」が走っています。「電車」もあります。ただし、バスや電車は本数が多くありません。また自宅や職場の近くに駅やバス停があるかどうかで便利さが変わります。
晴れの日であれば「自転車」や「バイク」も使えます。しかし北陸地方は雨の日が多いので、有効活用できる時期は限られています。
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