マクロ編:もう東京の下請けなんて言わせない――東日本大震災から7年目の「仙台」が目指すグローバル:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(44)(3/3 ページ)
外資系IT企業が、日本本社をあえて仙台にした理由とは?――ご当地ライターが、リアルな情報をつづる「UIターンの理想と現実」。マクロ編第3回は、IT先端エリアの1つ「仙台」を紹介します。
IT文化祭にハッカソンーー地元を盛り上げるイベント
仙台では、地元を盛り上げるIT系イベントが開催されています。
2017年10月には、東北大学のキャンパスで「仙台IT文化祭」が開催されました。
仙台のIT企業が企画の主体となって、IT業界を代表する著名人の講義や、子どもから大人まで参加できるワークショップやトークイベントを行いました。
全国から700人を超える来場があり、ITに関心を持つ方々の裾野を広げるイベントとなりました。
2018年5月には、ICTを活用したまちづくりに関する連携協定を締結している仙台市とNTT docomoの主催で、「地方創生ハッカソン」が開催されました。
地域経済分析システム(RESAS)やモバイル空間統計を使って、「仙台をより盛り上げていくために必要なアイデア」を募りました。
仙台の企業やエンジニアはもちろん、東京からのエンジニアの参加もあり、仙台に興味のあるエンジニアたちに仙台を訪問してもらう地域交流の場ともなりました。
仙台のIT業界は、地元を盛り上げる活動が増え、かつての東京の仕事の一部を請け負う「東京→仙台」スタイルから、仙台発のイノベーションを起こす「仙台→東京、世界」スタイルに変わってきました。
企業の垣根を越えた交流も盛んです。業界が結束することで産まれる新たな取り組みが、さらに若い人を仙台に呼び込むことにつながっていくでしょう。
@IT式 U&Iターンスタイル
全国各地のU&Iターンエンジニアたちが、地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えます。Uターン、Iターン、Jターンに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
ご当地ITライター募集
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筆者プロフィール
シビレ 代表取締役CEO 豊田昌代
人口減や過疎化が進む地方に若い人たちを増やし、活性化させたいという思いで起業。全国各地で始まるIT企業支援の取り組みを、実際に訪れ体感し、OFF TOKYOしたいエンジニアの方々へのサービスに生かしています。
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