愛知編:専門学校はリケジョ推し――愛知のリアルなIT就業者数、正社員比率、男女比、残業時間:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(47)(2/3 ページ)
愛知県のエンジニアの男女比は? 残業時間は?――「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」。愛知編の第2回は、統計情報を基に愛知の仕事事情を名古屋在住の若手元エンジニアが解説します。
非正規率低し――雇用状況
次は愛知県の雇用状況です。
平成29年の完全失業率は、全国平均が2.8%、愛知県は2.4%です。一人当たりの県民所得は全国2位。さらに男性の非正規雇用率は全国平均以下です。
非正規雇用者が少ない理由の一つに、第二次産業従事者が多いことが挙げられます。専門技術が求められるため、企業は従業員に継続して勤めてもらえるよう正規雇用し、昇給やボーナスの制度を確立します。また、労働組合の組織率も高くなっています。
女性の活躍を推進――雇用の男女比率
男女どちらにとっても、職場の女性率は気になるポイントでしょう。愛知の男女の雇用状況はどうでしょうか?
愛知県全従業者の男女非は、平成28年時点で6:4ですが、IT系企業に絞れば、まだまだ男性のエンジニアの比率が高いのが現状です。
現場によっては女性のITエンジニアがほとんどいないところも珍しくありません。私が働いていた某自動車会社の場合、1フロアに何百人ものエンジニアが働いていましたが、女性の割合は10%程度でした。そのため、女性が1人いるだけでとても華やかに感じました。他社の現場で働いている社員から「最近、女性の割合が増えた」という声も聞きますが、そういった企業はまだまだ少ないように感じます。
なお、わが社は社員全体のうち30%が女性社員で、県から「あいち女性輝きカンパニー」認証をもらっています。事務職社員もいますが、大半は現場で活躍しているエンジニアです。
では、今後愛知県全体の女性エンジニア率は増えるのでしょうか。
転職サイトのIT関連の求職情報に「女性エンジニア活躍中!」「女性の育児休暇の取得率100%!」といった言葉を目にするようになりました。また、私の母校=情報系の専門学校でも女性の入学者が増えており、女性専用のページもあります。
前述した「あいち女性輝きカンパニー」制度など、行政が女性の活躍をサポートする動きがたくさん見られます。これからは女性が活躍できるIT系企業が増えていくと思います。
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