「人間の敗北」を告げるCTFの終焉と『徳丸本』第3版――激変するセキュリティと基盤運用のリアル:今週の「@IT」よく読まれた記事“10選”
@ITで公開された記事の中から、特に注目を集めた10本をランキング形式で紹介します。何が読者の関心を引いたのでしょうか。
生成AIの飛躍的進化が、ソフトウェア開発やセキュリティの「前提」を根本から塗り替えつつあります。かつて年単位を要した大規模コードの移行作業がわずか数週間に短縮される一方で、CTFのようなセキュリティ競技でAIが人間を圧倒するなど、技術の発展は驚異的な効率化と同時にこれまでにない脅威やパラダイムシフトをもたらしています。
さらに、Webセキュリティのバイブルである『徳丸本』の8年ぶりの改訂や、脱VPN・SIEM最適化といった現場起点のインフラ改善、最新LLMのパフォーマンス実測比較まで、現場のエンジニアが今まさに直面している課題と未来へのインサイトが凝縮されたラインアップとなりました。
1位:「100万行コード移行は4年がかり」はもう昔話 Claude Codeで「2週間」に縮める6ステップ/ベストプラクティス
Anthropicは、本番コードベースを別の言語に移植する大規模なコード移行プロジェクトをどのように実施しているかを解説したブログ記事を公開した。
2位:「CTFはAIによって終わりました」 現役ハッカーが見た「人間の敗北」
「もうAIに勝てる人間はほとんどいない」。CTFは競技として崩壊し、脆弱性探索は“パチンコ”と化し、CVEの所持は何の実績にもならなくなった。日本有数の実績を持つ現役ハッカーが語る、AIの華々しい性能向上の裏にある負の側面とは。
3位:VPNをやめた製造業、NASへの「安全なリモートアクセス」をどう実現?
事業拡大に伴い、NASの容量不足や拠点間のIPアドレス競合といった課題に直面したトヨシマセンイ。同社はNASとネットワーク環境を刷新し、既存のIPアドレス体系を変更することなく、VPNを使わないリモートアクセス環境を構築した。
4位:ITエンジニア必読書『徳丸本』が8年ぶりの改訂へ 「第3版」のポイントを筆者が解説
Webアプリケーションセキュリティの定番『徳丸本』が8年ぶりに改訂するという。2026年7月に開催された「Hack Fes. 2026」で、第3版の改訂ポイントを著者・徳丸浩氏が解説した。
5位:セガサミーHDが「増え続けるログをオンプレミスSIEMに保存し切れない」を解消へ 何を変えた?
ログ増大でSIEM製品に全てのログを保存できず、脅威インテリジェンスサービスも各拠点1ライセンスに制限せざるを得なかったセガサミーHD。こうした制約を解消するために、セキュリティ運用をどう変えたのか。
6位:「社長もYouTuberも抜いた」 男子中学生のなりたい職業1位に返り咲いた職種と、その理由
ソニー生命保険が全国の中高生1000人を対象に実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査2026」の結果を公表した。中高生の将来なりたい職業の上位10位などが明らかになった。
7位:キオクシアが「DRAMとSSDの間を埋める」新手法、メモリ不足をどう解消?
AI需要の高まりでメモリ需給が逼迫(ひっぱく)する中、メモリの容量不足やコスト増大の課題にアプローチする手法が注目を集めている。キオクシアが発表した技術も、メインメモリの使用効率を高める効果が期待される。
8位:パーソルキャリアがAPMで実践する“先回り”の改善サイクル システムが「動いている」から「良い状態」へ
システムの問題をどう見つけ、改善効果をどう測り、次の投資判断にどうつなげるか――。パーソルキャリアはAPMを軸としたオブザーバビリティーを実践し、継続的なシステム改善を進めてきた。オブザーバビリティーを組織に根付かせ、改善のサイクルを回してきた同社の取り組みについて聞いた。
9位:ChatGPT、Gemini、Claude Sonnet 5の“最強”は? 「速度」と「安定性」を実測して比べてみた
主要なAIチャットサービスの「ChatGPT」「Gemini」「Claude Sonnet 5」の中で、応答速度が一番速いのはどれなのか。時間帯によって速度は変わるのか。測定値はどれだけ安定しているのか。実測を基に検証する。
10位:Entra IDにCVSS 10.0の脆弱性 認証不要でコード実行の恐れ、必要な対策は?
認証もユーザー操作も必要ない。Microsoft Entra IDで、ネットワーク経由の攻撃によってコードを実行される恐れのある脆弱性が見つかった。CVSS基本値は10.0だ。Microsoft 365やAzureなどの認証基盤を支えるサービスで何が起きていたのか。
今回のランキングでは、高度なAIツールを活用した圧倒的な開発速度の向上と、それに伴うセキュリティや運用の在り方の再定義が色濃く映し出されました。
AIエンジニアリングが身近になる一方で、基礎的なWebセキュリティ知識やシステムの「質」を担保する観察眼の重要性は一層増しています。テクノロジーの進化を自らの武器へと変え、より価値の高い課題解決へと挑むエンジニアの皆さんの日常に、本記事群が新たな気付きとなれば幸いです。
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