Windows 7/8.1/10にWindows LiveメールをインストールするTech TIPS

Windows 8以降では、UWPの「メール」アプリが標準メールクライアントとなっている。この「メール」アプリの使い勝手は、Windows Liveメールと大きく異なっていることから、引き続きWindows Liveメールを使いたいというユーザーも多いことだろう。そのような場合は、Windows Essentials 2012のWindows Liveメールをインストールすればよい。

» 2016年08月26日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows 7/8.1/10



解説

 Windows 7ではメールクライアントはOS自体に付属しておらず、Windows Liveメールの利用が推奨されていた。また、Windows 8以降ではユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)の「メール」アプリが標準メールクライアントとして付属していたが、残念ながら「メール」アプリの操作方法はWindows Liveメールから大きく変更されていることから、引き続きWindows Liveメールを利用したいという人も多いのではないだろうか。

 そこで本稿では、このWindows Liveメールの入手/インストール方法を紹介する。

操作方法

 Windows Liveメールは、以下のWebページの[今すぐダウンロード]リンクをクリックするとインストールパッケージ(wlsetup-web.exe:約1.2MB)がダウンロードできる。

 wlsetup-web.exeを実行すると、Windows Essentials 2012のインストールウィザードが起動する。ただしWindows 8.1/10の場合、デフォルト状態では.NET Framework 3.5がインストールされていない。そのため、.NET Framework 3.5がインストールされていない場合は、まず.NET Framework 3.5のインストールが要求される。以下の画面が表示されたら、「この機能をダウンロードしてインストールする」のリンクをクリックして、.NET Framework 3.5をインストールする。

.NET Framework 3.5のインストールを要求するインストールウィザード .NET Framework 3.5のインストールを要求するインストールウィザード
Windows 8.1/10の場合、デフォルト状態では.NET Framework 3.5がインストールされていないため、Windows Essentials 2012のインストール前に.NET Framework 3.5のインストールが要求される。
  (1)このリンクをクリックして、.NET Framework 3.5をインストールする。

 .NET Framework 3.5のインストールが完了したら、[次の機能のインストールに成功しました]画面が表示されるので、[閉じる]ボタンをクリックする。すると、自動的にWindows Essentials 2012のインストールウィザードが起動する。

Windows Essentials 2012のインストールウィザード Windows Essentials 2012のインストールウィザード
.NET Framework 3.5のインストールが完了したらWindows Essentials 2012のインストールウィザードが自動的に起動する。
  (1)Windows Liveメールのみインストールしたい場合は、ここをクリックする。
  (2)Windows Essentials 2012で提供されている全てのアプリケーションをインストールする場合は、ここをクリックする。

 [インストールするプログラムの選択]画面で、Windows Liveメールのみインストールしたい場合は、「インストールする製品の選択」をクリックし、ウィザードを進める。ここで「Windows Essentialsをすべてインストール」を選択すると、「メール」以外にも「Messenger」「フォトギャラリー」「ムービーメーカー」「Writer」「Microsoft OneDrive」「Outlook Connector Pack」の全てがインストールされる。

 [インストールするプログラムの選択]画面で、Windows Liveメールのチェックが入っていることを確認してウィザードを進める。その際、不要なアプリケーションのチェックは外しておくこと。

[インストールするプログラムの選択]画面 [インストールするプログラムの選択]画面
インストールしたいアプリケーションを選択する。ここで、「メール」にチェックが入っていることを必ず確認すること。
  (1)Windows Liveメールのチェックが入っていることを確認する。
  (2)[インストール]ボタンをクリックすると、チェックしたアプリケーションのインストールが開始される。

 インストールが完了したら、スタートメニューまたはスタート画面に新規登録された「Windows Live Mail」をダブルクリックして、Windows Liveメールを起動する。初回起動時は「Windows Essentials 2012」の[マイクロソフト サービス アグリーメント]画面で[承認]ボタンをクリックする必要がある。

 その後、Windows Liveメールが起動し、[Windows Liveメール]ウィザードが自動的に実行される。[自分の電子メール アカウントを追加する]画面で、受信したいメールアドレスなどを設定する。ここでoutlook.jp/outlook.com/hotmail.comのドメイン名によるメールアドレスを作成することもできる。

Windows Liveメールの[電子メール アカウントを追加する]ウィザード(1) Windows Liveメールの[電子メール アカウントを追加する]ウィザード(1)
初回起動時の場合、[Windows Liveメール]ウィザードが自動的に実行される。
  (1)Windows Liveメールで受信したいメールアドレスを入力する。
  (2)そのメールアドレスを受信する際のパスワードを入力する。
  (3)送信したメールの差出人名となる「表示名」を入力する。

 ウィザードに従って、自分のメールアドレスやメールサーバを設定すると、自動的にメールサーバに接続し、受信フォルダにメールが読み込まれる。なお、Windows Liveメールでは、受信プロトコルとしてPOP3/IMAP4/Windows Live Hotmail(Outlook.com)に対応している。outlook.comやyahoo.co.jpなどの著名なドメインのメールアドレスの場合、メールサーバ名やプロトコル、ポート番号などの情報が自動的に設定されるので、手動で構成する必要はない。

Windows Liveメールの[電子メール アカウントを追加する]ウィザード(2) Windows Liveメールの[電子メール アカウントを追加する]ウィザード(2)
メールサーバの設定を行う。
  (1)受信サーバの種類(POP/IMAP/Windows Live Hotmail)を選択し、サーバのアドレスなどを設定する。

Windows Liveメールの画面 Windows Liveメールの画面
メールアカウントの設定が終わると、自動的にメールが受信される。IMAPのメールサーバを設定した場合は、画面のようにIMAPサーバに設定済みのフォルダなども反映される。
  (1)設定したメールアカウント。複数のメールアカウントの設定が可能だ。

 Windows Liveメールの使い方は、Outlook Express/Windowsメールとほぼ同様なので、Windows XPやWindows Vistaなどで、これらのメールクライアントを使っていた場合は、見栄えの違いはあるものの、使い方にそれほど悩むことはないだろう。

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