Windows TIPS
[System Environment] |
IEのお気に入りメニューに表示されるアイコンを設定する
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IEのお気に入りメニューの項目が多くなってくると、目的のサイトを見つけるのが難しくなる。 |
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Webサイトの管理者がfavicon.icoというアイコン・ファイルを用意しておくと、ユーザーのお気に入りメニューに小さなアイコンを表示させることができる。 |
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お気に入り用のアイコンはアイコン・エディタで作成し、Webサイトのトップなどに置いておけばよい。 |
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Internet Explorer(以下IE)の[お気に入り]メニューには、Webサイトのタイトルとアクセス先のURLが登録されている。ユーザーがこのメニューから項目を選ぶと、すばやくそのサイトに接続される。だがこのメニューに多数のお気に入り項目が並んでいると、目的のサイトを探すのが困難になる(特に、名前順になるように整列させていない場合)。
IEでは、このような不便を解消する1つの方法として、お気に入りメニューの項目名の前に小さなアイコン(以下「お気に入りアイコン」と呼ぶことにする)を表示させる機能が用意されている。Webサイトの管理者がこのアイコン・ファイルを設定しておくと、ユーザーがお気に入りに項目を新しく登録した場合(目的のWebページを表示させた状態で[お気に入り]-[お気に入りに追加]を実行する)、自動的にお気に入りアイコンが表示されるようになる。これにより、目的のお気に入り項目を見つけるのが容易になる。
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アイコンが表示された「お気に入り」メニュー |
Webサイトの管理者がアイコンを設定しておくと、ユーザーがそのWebサイトのアドレスを「お気に入り」に登録した場合、項目名の直前に小さなアイコンが表示される。 |
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デフォルトの状態の項目。IEのアイコンが表示されている。多数の項目があると、見分けるのが難しくなる。 |
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お気に入りアイコンが表示された項目。各サイトごとに、固有のアイコンが表示されている。 |
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1度お気に入りアイコンが設定されると、以後はそのサイトをアクセスするたびに、このようにお気に入りアイコンが[アドレス]の先頭に表示されるようになる。 |
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これを実現するためには、Webサイト側でアイコンのデータを用意しておく必要がある。ユーザーが自分自身がお気に入りアイコンを設定できるわけではない。本TIPSではこの方法について解説するが、以下の方法は、Webサイトの管理者(Webサーバの管理者)側で行うべき対策であることに注意していただきたい。
なお、お気に入りアイコンが表示されるのは、ユーザーが手動でお気に入りメニューに追加した場合だけである。お気に入りフォルダの内容をコピーしたり、別のシステムから移行させたりした場合は、標準のアイコンのままである。
お気に入りメニューにアイコンを表示させるといっても、その設定方法は非常に簡単である。Webサイトの管理者が「favicon.ico」というアイコン・ファイルを用意して、それをWebサイトのトップに置いておく(アクセスできるようにしておく)だけでよい(favicon=favorite iconの略。favorite=お気に入り)。
この状態で、ユーザーがその場所のURLをお気に入りに追加するか([お気に入り]-[お気に入りに追加]メニュー)、Webページ上のショートカットを右クリックして、ポップアップ・メニューから[お気に入りに追加]を実行すると、IEは「favicon.ico」というファイルをそのサイトから取得しようとする。取得に成功すれば、IEは、URL情報と共にそのアイコンもお気に入りメニューに登録する。しかし取得できなければ、デフォルトのアイコン(IEの形のアイコン)を利用する。
サイトのトップではなく、サブフォルダの場所をお気に入りに追加する場合は(例:「http://www.atmarkit.co.jp/」ではなく、「http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/index/index.html」を登録する場合など)、IEは、その場所にあるfavicon.icoファイルを取得して利用しようとする。だが、それが見つからなければ、より上位のフォルダにあるfavicon.icoファイルを利用する。これにより、場所ごとに異なるお気に入りアイコンを設定することができる。通常はサイトのトップで1つだけ登録しておけばよいだろう。
なお、WebページのHTMLコードを修正することにより、特定の場所に置いたアイコン・ファイルを利用させることもできる。詳細については、以下のサポート技術情報を参照していただきたい。
お気に入りアイコンの変更
1度お気に入りアイコンが設定されると、以後はずっとそのアイコンが使用される。アイコンを変更するなどして、別のアイコンになった場合は(もしくは別のアイコンに変更したい場合は)、1度その項目を削除してから、再登録する。
アイコン・ファイルの作成方法
アイコン・ファイルは、Windows OSの標準的な形式のファイルであり、サイズや色数は「16×16ドット、256色」や「32×32ドット、256色」にしておけばよい(メニューでは16×16ドットに縮小されて利用される)。アイコンを作成する方法についてはここでは解説しないが、Windows用のいわゆる「アイコン・エディタ」と呼ばれるツールを利用すればよい。以下はVisual Studio 2005で編集している場合の例である。
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Visual Studio 2005でアイコンを編集している例 |
アイコンを作成・編集するには、いわゆるアイコン・エディタと呼ばれるものを利用する。Visual Studio 2005のような開発ツールでも作成できるし、フリー・ソフトウェアなども多く存在しているので、好みのものを利用すればよい。専用のアイコン・エディタでは、ほかの画像データ・ファイルを読み込んで、縮小/加工する機能などを持っており、簡単にアイコンを作成することができる。 |
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