Weekly Top 10

IT業界の常識を知っていますか?

2007/11/12

 先週の@ITニュースインサイトにはIT業界で“永遠の定番”と思われている製品や技術が岐路を迎えていることを伝える記事が複数ランクインした。グーグルの携帯電話向けプラットフォームについての記事「アンドロイドは夢を見すぎか?」は独自開発が多い携帯電話向けプラットフォームが標準化する可能性を伝える。携帯電話の世界も標準化技術が席巻するようになるかもしれない。

NewsInsight Weekly Top 10
(2007年11月4日〜11月10日)
1位 「帰りたくない人が帰れないだけ」に反発の声が多数
2位 IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ
3位 ソニー、アップル効果? PostgreSQLが反撃開始
4位 アンドロイドは夢を見すぎか?
5位 ヤフーがFlashベースのWebメール開発、「Ajaxよりも速い」
6位 MSが無償の企業向け検索ソフトを発表
7位 レノボ製品の「IBM」ロゴは2008年まで、計画前倒し
8位 Adobe AIRが備える「Windowsが凋落する日」
9位 動画共有サービス最大の不満は「画質」
10位 ソーシャルWebブラウザ「Flock 1.0」を使ってみた

 高い市場シェアを誇り、誰もが使っている技術やサービスでも当然ながらその地位を他者に譲り渡すことがある。実際に交代が起きるまではなかなか信じられないが、アナログカメラはデジタルカメラに完全に切り替わったし、テレビ放送はネットを使った放送が将来、代替するかもしれない。

 同じようにクライアントOSのWindowsは別のOSにシェアを奪われる可能性があるし、そもそもOSの意味づけが将来的に変わってしまい、OSに誰も注目する人がいなくなることも考えられる。クライアントのアプリケーションはSaaSに置き換わり、商用ソフトウェアはオープンソースソフトウェアにと交代が進む可能性がある。技術に対する私たちの常識はすぐに通用しなくなるのだ。

 今週は米国サンフランシスコで「Oracle OpenWorld」が開催されることもあり、データベースについても交代が気になる。商用データベースで最大のシェアを誇るのは「Oracle Database」だがその地位は絶対か? オラクルはライバルとしてマイクロソフトの「SQL Server」を挙げるが、長期的にはオープンソースの「MySQL」「PostgreSQL」が脅威となるだろう。「え? データベースにそんなにお金を払っているの?」という時代が来ないとは限らない。技術革新がキーになるのは間違いないが、コミュニティとの関係も重要になっている。今回のOracle OpenWorldでオープンソースのデータベースに対する姿勢をオラクルが明確にするのでは、と推測しているのだが……。

 高い注目を集めた「IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ」については続報記事を準備中。IT業界(特にシステム・インテグレータ業界)の3K問題は、“ITゼネコン”とも揶揄される下請け、孫受けなどの構造的な問題が生み出している。この構造的な問題について、ある関係者へのインタビューを企画したが断られてしまい、別の企画を検討している。日本のIT業界には業界外からは理解されない固有の常識があるようだ。その常識も変化を迫られていると思うのだが。

(@IT 垣内郁栄)

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