出世よりも、やりがいと給与。入社してモチベーションは高くなった。困っているのは「ビジネスマナー」――。ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは4月22日、2008年度入社の新社会人に対して行った意識調査の結果を発表した。同社が運営する転職サイト「イーキャリアプラス」が調べた。
調査は4月12日から15日までの4日間で、入社して2週間が経過した新社会人の男女400人(うちインターネット関連業界勤務100人)に対して行った。
「仕事に求めていることは」という質問に対しては、「やりがい」と「給与」がともに70%を超えた。「出世」は13%以下となり、最下位。一方で、「今の会社でどのくらい働きたいか」という問いに対しては、「定年まで」が23%で1位となった。ただし、インターネット関連業界に限ると、「キャリアアップのチャンスがあれば転職する」人が23%で、「定年まで」の20%を上回った。同社は、インターネット関連業界は「キャリアアップ転職への意欲が他の業界よりも高い」と指摘している。
「入社前後でモチベーションが高いのはどちらか」という質問には、「入社後」「どちらかといえば入社後」を合わせると40%を超え、「入社前」「どちらかといえば入社前」の合計を大きく上回った。入社後にモチベーションが高くなった理由として、半数近くが「研修」によるものと回答しており、「企業人事による研修プログラムの成果が表れた」と同社は分析している。モチベーションが低くなった理由は、「新しい生活に戸惑っているから」「自分の能力不足を感じたから」など。
入社してから困っていることや戸惑っていることについては、「ビジネスマナー」「先輩・上司とのコミュニケーション」「起床時間」がそれぞれ30%を超えた。「慣れないビジネスマナーに苦戦する新社会人像が読み取れる」(同社)
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