エンジニアの平均残業代は月6万円約6割は「残業制度に満足」

» 2008年07月10日 00時00分 公開
[岑康貴,@IT]

 リクルートは7月10日、エンジニアの残業実態調査の結果を発表した。同社が運営する情報サイト「リクナビNEXT Tech総研」で3264人のエンジニアに対して予備調査を行い、残業手当が支給されていると回答した84%の回答者のうち、無作為に300人を抽出して詳細を調査した。

 平均退社時間については、「19時〜20時未満」が最も多く35.3%、次いで「20時〜21時未満」が23.3%、「〜19時未満」が18.3%、「21時〜22時未満」が14.3%の順となった。退社時間が20時以降になる人を合計すると全体の46.3%となり、「慢性的な残業状態が続いている」と同社は説明している。また、「23時以降」という回答も1.7%存在した。なお、職種分野別に見ると、ソフト・ネットワーク系(ソフト系)と電気・電子・機械系(ハード系)で大きな差は見られないものの、ハード系がやや遅い退社時間であるとしている。

職種分野別の平均退社時間

 月額平均の残業代は、全体平均で約6万円。年齢と職種で分類すると、20代よりも30代、ソフト系よりもハード系の方が残業代が多い。

職種分野別の毎月平均の残業代

 労働時間の総量規制や残業規制、ノー残業デーなどの制度については、「制度がある」という回答が56%と過半数を超えた。また、残業制度に対する満足度は「大変満足している」と「まあまあ満足している」を合わせると59%となり、全体としては満足している人の方が多いという結果になった。

勤務先の残業制度に対する満足度 ※出典はTech総研

 同社では、「制度と実態のズレ」を指摘するコメント回答もあり、制度の不備や欠陥を指摘する声もあったとしながらも、「会社がエンジニアの残業に気を遣うようになった“風潮”は感じとることができる」と分析している。

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