バックアップセキュリティ用語事典

Backup

» 2014年01月01日 10時00分 公開
[@IT]

 コンピュータシステムのデータや設定について、重複して記憶装置に保存し、現用系とは別に取得しておく行為。システムの運用管理をセキュリティの面から考慮するに当たって必須なのが、現用系データのバックアップと世代管理である。

 重要なデータが破損した場合や、そのファイルを早急に修復することが、運用系の縮退や停止時間を短縮することにつながり、事故時のリスクを軽減する対策として非常に有効になる。個人ユーザー単位はもちろん、システムの規模や重要性が大きくなるほどバックアップの有用性は増す。

 データセンターなどにおいてのバックアップは、取得後に現用系と離して、メディア単体で専用のスペースに保管するのが一般的かつ理想的。施錠の有無は重要度によって決定される。

 また金融系機関におけるいわゆる「バックアップセンター」は、現用系と60km以上離れて建設されることが望ましいとされている(金融情報システムセンター ガイドラインによる)。2001年9月11日のニューヨークでの航空機自爆テロにおいては、富士銀行がニュージャージーにバックアップセンターを有していたことから、その日のうちに決済業務を再開できたなど、その大きな有用性が認められている。

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