Windows 2000で動かすXFree86 [インストール編]ゼロ円でできるXサーバ(3)(3/3 ページ)

» 2001年08月10日 00時00分 公開
[北浦訓行@IT]
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Cygwin/XFree86のインストール

 続いて、Cygwin/XFree86をインストールしましょう。Cygwin/XFree86は、Cygwinとは異なり、圧縮ファイル(.bz2や.tgzなど)でバイナリファイルが配布されています。

Cygwin/XFree86のダウンロード

 Cygwin/XFree86のダウンロードは、ミラーサイト(http://cygwin.com/mirrors.html)から行ってください。Cygwin/XFree86のファイルは、各FTPサイトのxfree/xc-4-binaries/4.1.0/(2001年8月時点)にあります。Cygwin/XFree86関連のファイルは以下のとおりです。

ファイル名 サイズ 内容 必要度
extract.exe.bz2 119Kbytes インストールのスクリプト 必須
startup-scripts.tgz 1.4Kbytes Xサーバおよびクライアントの起動スクリプト例 必須
Xbin.tgz 12.1Mbytes xtermやtwmなどの実行系 必須
Xdoc.tgz 35.2Kbytes ドキュメント 必須
Xetc.tgz 593Kbytes XサーバおよびXbin.tgzに含まれるプログラムの設定ファイル 必須
Xf100.tgz 12.1Mbytes 100dpiのフォント オプション
Xfcyr.tgz 368Kbytes Cyrillicフォント オプション
Xfenc.tgz 311Kbytes フォントエンコーディング 必須
Xfnts.tgz 13.9Mbytes 75dpiのフォント 必須
Xfscl.tgz 1.6Mbytes SpeedoおよびType1スケーラブルフォント オプション
Xfsrv.tgz 248Kbytes Xフォントサーバ オプション
Xhtml.tgz 703Kbytes HTML形式のドキュメント オプション
Xinstall.sh 34Kbytes XFree86のインストレーションスクリプト 必須
Xjdoc.tgz 107Kbytes XFree86の日本語ドキュメント オプション
Xlib.tgz 95Kbytes X11R6/lib/ファイル 必須
Xman.tgz 616Kbytes manページ 必須
Xnest.tgz 1.2Mbytes Xnest オプション
Xprog.tgz 553Kbytes Cygwinの開発に必要な追加ファイル オプション
Xprt.tgz 846Kbytes Xプリントサーバ オプション
Xps.tgz 5.9Mbytes PostScript形式のドキュメント オプション
Xvfb.tgz 1.3Mbytes 仮想フレームバッファ対応Xサーバ オプション
Xxserv.tgz 1.3Mbytes Cygwin/XFree86のXサーバ 必須

 必須オプションのファイルがありますが、思わぬところでトラブルにならないよう、全部ダウンロードした方がいいでしょう。ダウンロード先は、Cygwinをインストールしたディレクトリの下にあるtmpディレクトリ(この例では、e:\cygwin\tmp)です。

Cygwin/XFree86のインストールとXの起動

 ダウンロードしたら、インストールを開始します。Cygwinを起動して、以下の手順を実行してください。

$ cd /tmp ←作業は/tmpで行う(ダウンロードしたCygwin/XFree86が入っている)
$ bunzip2 extract.exe.bz2 ←展開用のプログラムを作成
$ cp extract.exe /bin ←extract.exeを/binにコピー
$ ./Xinstall.sh ←インストール用のシェルスクリプトを起動

 Xinstall.shを起動したら、いくつかの問いに答えなければなりません。簡単な英語ですから問題ないでしょう。基本的には、「y」と答えれば大丈夫です。Xinstall.shが終了したら作業を続けましょう。

$ cp startup-scripts.tgz /usr/X11R6/bin ←起動スクリプトの圧縮ファイルを/usr/X11R6/binにコピー
$ cd /usr/X11R6/bin ←/usr/X11R6/binに移動
$ tar xzf startup-scripts.tgz ←startup-scripts.tgzを展開

設定・運用編は8月下旬掲載予定

 設定・運用編では、106キーボードへの対応やLinuxサーバへ接続するための設定方法を紹介します。

 XDMCPを使った接続であれば、漢字の表示や入力も可能になります。


 以上で、Cygwin/XFree86のインストールは終了です。とりあえずCygwin/XFree86を起動してみたいなら、Windowsのエクスプローラでcygwin\usr\X11R6\bin\startxwin.batをダブルクリックしてみましょう。エラーが出ますが、とりあえずXは起動します。終了するには、ウィンドウの[閉じる]ボタンをクリックするか、[Alt]+[F4]キーを押します。


画面9 デフォルトのstartxwin.batで起動したX。mxtermのエラーダイアログを消すと2つのウィンドウが表示される 画面9 デフォルトのstartxwin.batで起動したX。mxtermのエラーダイアログを消すと2つのウィンドウが表示される(画像をクリックすると拡大表示します)

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