4.キューブの作成
キューブウィザードではデータソースビューよりファクトテーブル/ディメンションテーブルを識別して、自動的にメジャー、ディメンションが構成されます(図7、図8)。
5.ディメンションの修正
キューブウィザードで自動作成されたディメンションは、デザイン画面でウィザードにおいて作成されなかった階層の追加や名称の変更、そのほか各種プロパティを必要に応じて変更できます(図9、図10)。図10では階層の名称を変更しています。
6.分析サーバへの配置と処理
キューブの定義が完了したら[ビルド]を選択して、多次元データベースの構成に問題がないか確認し、[配置]からSSASがインストールされているサーバ(分析サーバ)を選択します。[配置]を行うまでキューブの定義はVisual Studio上のプロジェクトにしか存在していません。[配置]を行うことにより、SSASの稼働している環境にキューブが定義されます。そして最後に[処理]を実施することによりリレーショナルテーブルからデータを取り込み、クライアントから分析することができる状態になります。処理は多次元データベース、キューブ、ディメンション単位で実行できます(図11)。
多次元データ分析を行うために手軽に利用できるクライアントツールはExcelピボットテーブルサービスです(注:ここではExcel 2003を前提に記述します)。
Excelピボットテーブルの操作方法については、@IT記事のWindows TIPS「ピボットテーブルでクロス集計を行う」を参考にしてください。以下はExcelピボットテーブルから分析サーバに接続するための手順です。
ここまで行えばピボットテーブルにデータが表示され、ダブルクリックやドラック&ドロップの操作でドリルアップ/ドリルダウン、スライス&ダイスなどの多次元分析の操作が可能になります(図13)。
なお、SSASがインストールされたマシン以外から分析サーバに接続を行う場合には、別途「Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services 9.0 OLE DB Provider」ならびに「Microsoft Core XML Services 6.0」をインストールする必要があります(下記のマイクロソフト社ホームページよりダウンロードが可能です)。
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