Apache LDAP StudioでLDAPはもう怖くないCoolなEclipseプラグイン(21)(2/3 ページ)

» 2007年10月03日 00時00分 公開
[岡本隆史@IT]

Apache Directory Studioを使うには?

[LDAP]パースペクティブへの切り替え

 Apache Directory Studioは、LDAPへアクセスするための[LDAP]パースペクティブを提供しており、[LDAP]パースペクティブを利用してLDAPサーバへ接続することになります。LDAPパースペクティブを開くには、[ウィンドウ]→[パースペクティブを開く]→[その他]から[LDAP]を選択します(図3)。

図3 [LDAP]パースペクティブ 図3 [LDAP]パースペクティブ(画像をクリックすると拡大します)

 [LDAP]パースペクティブでは、次のビュー/エディタを提供しています。

名前 説明
[接続]ビュー LDAPサーバへのコネクションを管理
[LDAP Browser](LDAPブラウザ)ビュー LDAPサーバのディレクトリをツリーで表示
[Entity Editor](エンティティエディタ) エンティティの閲覧、編集を行う
[アウトライン]ビュー エンティティの情報を表示
[Moditification Logs](更新履歴)ビュー LDAPサーバ上での操作の結果を表示
表1[LDAP]パースペクティブで提供されるビュー/エディタ

コネクションの作成

 [LDAP]パースペクティブへ切り替えたら、まずはLDAPサーバへの接続を作成します。ここでは、先ほどインストールしたApacheDSに設定されている管理者権限で接続してみます。左下の[接続]ビューを右クリックし、[新規接続]を選択し、下記のようなホスト情報を入力します(図4)。

項目 入力値
[接続名] apacheds
[Hostname] localhost
[ポート] 10389
[Encryption method] No encryption
表2 入力するホスト情報の例

図4 LDAPサーバ情報の入力 図4 LDAPサーバ情報の入力

 [Check Network Parameter]を押下し、ネットワーク設定が正しいかどうか確認します。正しければ[次へ]ボタンを押し、LDAPへ接続する下記のようなアカウント情報を入力します(図5)。

項目 入力値
[Authentication Method] Simple Authentication
[Bind DN or user] uid=admin,ou=system
[Bind password] secret(デフォルト)
表3 入力するアカウント情報の例

図5 アカウント情報の入力 図5 アカウント情報の入力

 [Check Authentication]ボタンを押下して認証情報が正しいかどうかチェックします。エラーが表示された場合、入力情報を確認してください。[終了]を押すと、コネクションが作成されます。

ディレクトリの閲覧/編集

 LDAPサーバとの接続を完了すると、左のLDAPブラウザビューでLDAPのツリーを見ることができます。ユーザーやグループなどのLDAPのエンティティを選択すると、右のエンティティエディタに詳細な情報が表示されます。

 LDAPに接続したユーザーが書き込み権限を持っていると、エンティティエディタ上の値を編集するだけで、LDAPの情報を書き換えることができます(実際に運用されているLDAPは、通常一般ユーザーでログインした場合、他人の情報は書き換えられないようになっているので、注意してください)。

新しいユーザーを追加するには?

 まず、Usersグループの下に新しいユーザーを作成してみましょう。[ou=Users]を右クリックし、[New Entry]を選択します(図6)。

図6 [New Entry]の選択 図6 [New Entry]の選択

 すると、新規にエントリを作成するか、既存のエントリをコピーして新しいユーザーを選択するか、選択するダイアログが表示されます(図7)。

図7 [New Entry]ダイアログ 図7 [New Entry]ダイアログ

 ここでは、[Create entry from scratch]を選択して、最初からユーザーを作成してみます。[次へ]を押すと、接続したLDAPで利用できるオブジェクトクラスを選択できます。ここでは、「inetOrgPerson」と「uidObject」を選択して、追加します(図8)。

図8 オブジェクトクラスの選択 図8 オブジェクトクラスの選択

 次の画面で、属性を選択します。ここで属性の追加もできますが、次の画面で一括して属性を入力した方が便利です。

 属性の入力画面では、必須属性が太字で表示されています。必須属性を入力せずにエントリを作成しようとすると、エラーとなります(図9)。

図9 エントリの作成 図9 エントリの作成

新しいグループを作成するには?

 同様にして、グループの作成もできます。グループにユーザーを追加する場合、既存のユーザーをダイアログから選択して追加できます。

 続いて、次ページではLDIFファイルやディレクトリ・スキーマの作成・編集方法も解説しましょう。

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