ポイントを押さえたら、演習問題に挑戦してみましょう。問題ごとに、LPIC試験での重要度を記載しています。試験を受ける際の参考にしてください。
RPMパッケージ管理の基本的な機能について、該当するコマンド/オプションを選んでください。
[試験対策の重要度:(level1)*** (level2)-]
検索 | インストールされているすべてのパッケージの表示 | (設問1) |
---|---|---|
パッケージに含まれているファイルのリスト表示 | (設問2) | |
ファイルを含むパッケージの表示 | (設問3) | |
パッケージ情報の表示 | (設問4) | |
パッケージファイル名の指定 | (設問5) | |
インストール | パッケージのインストール | (設問6) |
依存関係を無視してインストール | (設問7) | |
インストール済みのパッケージに上書きする | (設問8) | |
アップグレード | 現在のバージョンを更新するか、まだインストールされていない場合は新たにインストール | (設問9) |
以前のバージョンが、インストールされている場合にのみパッケージを更新 | (設問10) | |
アンインストール | パッケージのアンインストール | (設問11) |
検査 | インストールされているパッケージの検査 | (設問12) |
a.rpm -e パッケージ名 | b.rpm -V パッケージ名 | c.rpm -U パッケージファイル名 | |
d.rpm -F パッケージファイル名 | e.rpm -qf ファイル名 | f.rpm -qa | |
g.rpm -ql パッケージ名 | h.rpm -qp パッケージファイル名 | i.rpm -qi パッケージ名 | |
j.rpm -i --nodeps パッケージファイル名 | k.rpm -i パッケージファイル名 | l.rpm -i --force パッケージファイル名 | |
(設問1)f | (設問2)g | (設問3) e | |
(設問4) i | (設問5) h | (設問6) k | |
(設問7) j | (設問8) l | (設問9) c | |
(設問10) d | (設問11) a | (設問12) b | |
RPMの主要な機能である、検索、インストール、アップグレード、アンインストール、検査はそれぞれ次のオプションで行います。
検索(qyuery): -q | インストール(install): -i | アップグレード(upgrade/freshen): -U、-F | |
アンインストール(uninstall/eliminate): -e | 検査(verify): -V | ||
それぞれの機能について、複数のオプションを同時に指定できます。
すでにインストールされているbashコマンドとそのパッケージについて調べる方法についての問題です。
[試験対策の重要度:(level1)*** (level2)-]
(設問1)bashコマンドを含むパッケージについての情報とパッケージに含まれているすべてのファイルを表示したい。どれが正しい手順ですか?(2つ選択)
a.rpm -qilf `which bash`
b.rpm -qf `which bash` | xargs rpm -qil
c.rpm -qiv bash
d.rpm -ql bash
(設問2)設問1の手順によりbashコマンドはbashパッケージに含まれていることが分かりました。このbashパッケージに含まれているbashの設定ファイルをすべて表示する手順はどれですか?(1つ選択)
a.rpm -q --configfiles bash
b.rpm -q --docfiles bash
c.rpm -l --configfiles bash
(設問3)bashパッケージの更新内容や更新頻度を調べるための正しい手順どれですか?(1つ選択)
a.rpm -v --update bash
b.rpm -v --changelog bash
c.rpm -q --update bash
d.rpm -q --changelog bash
(設問4)テンポラリファイルを作成するmktempコマンドを含むmktempパッケージを削除しようとしたところ、次のメッセージが表示されて削除ができませんでした。
# rpm -e mktemp mktemp は (インストール済み)bash-3.2-18.fc8.i386 に必要とされています
この理由と対処方法で正しい説明はどれですか?(2つ選択)
a.mktempパッケージはbashパッケージがないと動作しない
b.bashパッケージはmktempパッケージを利用しているので、もし削除するとbashの機能に不具合が起きる可能性がある
c.もし削除した後、別のmktempパッケージをインストールする、あるいはtarファイルからmktempをインストールするなど、削除してもよい状況であれば--nodepsオプションを追加して実行すれば削除できる
d.mktempパッケージを削除しても、再度bashパッケージをインストールし直せば問題ない
(設問1) a、b
(設問2) a
(設問3) d
(設問4) b、c
(設問1)iオプションとlオプションの指定が必要です。対象は、パッケージ名を指定するか、-fでファイルのパス名を指定します。
(設問2)検索オプション-qに、--configfilesを追加指定します。--configfilesの代わりに-cオプションでも可能です。
(設問3)検索オプション-qに--changelogを追加指定します。
(設問4))rpmがパッケージ間の依存関係をチェックした結果として、すでにインストールされているbashパッケージがmktempパッケージを必要としていることを表したメッセージです。このような場合、デフォルトではmktempパッケージを削除できませんが、依存関係を無視する--nodepsオプションを追加して実行すれば削除できます。
パッケージが必要としているファイルは--requiresオプションで表示できます。
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