エン・ジャパンは6月6日、派遣社員の2008年5月の平均時給を発表した。派遣情報サイト「[en]派遣のお仕事情報」に掲載された職種の求人情報について、募集時の平均時給を基に分析した。
5月の全国の派遣社員募集時の平均時給は1614円で、前月1617円から0.2%減。新年度向けの求人がピークとなった2月以降、微減が続いており、3カ月連続の減少となった。
職種別では、クリエイティブ系(Webデザイナー、Web制作、編集など)の職種が唯一、前月比0.9%増と上昇した。特にWebディレクターは前月比2.2%増の1791円と、上昇率が最も高くなった。IT系(システムエンジニア、プログラマ、ネットワークエンジニアなど)の職種はほかの職種に比べて高い水準を保っているものの、全エリアで減少。同社では、景気の先行き不透明感から一部で新規IT投資の抑制の動きがあったと見られると分析している。
エリア別では、上昇は東海と中国・四国エリアのみだった。そのほかの地域では、特に北海道が3.4%減、北信越が3.6%減と、それぞれ大きく減少。全国的に減少の傾向が見られるという。
詳細な職種を見ると、上位に大きな変動は見られなかった。前月に引き続きシステムエンジニアがトップとなったほか、プログラマやWebディレクターの時給金額が上昇している。
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