編集部注:Silverlightそのものについて詳しく知りたい読者は、本稿と併せて特集「Silverlightは次世代のJavaScriptフレームワーク?」もご参照ください。
連載第4回の「シンプルで機能的なSilverlightのアニメーションとは?」までは、Silverlight 1.0の機能に関する解説を続けてきました。今回からは少しの間、Silverlightとなじみのある技術との組み合わせについて解説していきます。
今回は、つい先日APIの日本語技術情報が公開されて話題になった(参考「Windows Live APIの日本語技術情報を公開、マイクロソフト」)新世代WebサービスプラットフォームであるWindows LiveのWeb API/プラットフォームとのマッシュアップについて見ていきましょう。
編集部注:Web APIやマッシュアップについて詳しく知りたい読者は、記事「いまさら聞けない「マッシュアップ」超入門」をご参照ください。
「Windows Live」とは、マイクロソフトが提供するWebサービスプラットフォームです。従来のWindowsがオフラインにおけるOSだとすると、Windows Liveはオンライン(Web)におけるOSと位置付けることができます。Windows Liveの中には多くのサービスが含まれており、サービスとして単体でも使用できます。
さらに、Web APIを使用してアプリケーションの中に組み込むことも可能です(参考「Windows Liveデベロッパーセンター」)。
マイクロソフトはいままでWebポータルのオンラインサービスとして「MSN」を提供してきました。Windows Liveサービスは、それらを含む統合的なWebプラットフォームとして新しく登場したサービスです。現在も順次新しいサービスをリリースしていて、MSNとの統合も進んでいます。
Windows Liveの各サービスの使用方法についてはそれぞれのサイトを見てもらうとして、ここではSilverlightとの組み合わせを解説しますが、WebサービスとしてAPIが公開されているものに限定し、執筆時点(2008年6月)のサービスを対象としますので、あらかじめご了承ください。
さて、Silverlightと連携して使用するためには、APIが公開されていることが条件になりますが、それらのサービスは5分野12種類に分けられます。
このWeb API/サービスの内容を見ていて、あることに気付いたかと思います。そう、すでに本連載でWindows Liveプラットフォームと連携した例を、連載の第2回の「SilverlightならWeb上で高精細な動画再生も簡単?」で紹介したことがあります。それは、以下の「Silverlight Streamingを使った動画を再生するSilverlightアプリケーション」です。
Silverlight Streamingを使った動画を再生するSilverlightアプリケーション(もっと大きな画面で見たい場合はこちら)※この動画の著作権はマイクロソフトにありますが、今回特別に許諾を得て使用しています。※サンプルを動かすには、事前に実行環境のインストールが必要です。→ダウンロードページ |
次のページでは、引き続きさまざまなWindows Live APIや、高精細画像や動画の拡大・縮小を滑らかにする技術「Deep Zoom」、「Live Search」とSilverlightの実際のマッシュアップ例を紹介します。
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