Telnetを使用したリモートデバイスの情報収集ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(15)(2/2 ページ)

» 2009年01月26日 00時00分 公開
[内藤佳弥子@IT]
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Telnetセッションの切断

 リモートデバイスにおいて、Telnetセッションを切断するコマンドにはexitコマンドがあります。

 RouterAは、RouterB(10.1.1.2)にTelnet接続しています。exitコマンドを入力しTelnetセッションが終了すると、ローカルデバイスのプロンプトに戻ります。

RouterA#telnet 10.1.1.2
Trying 10.1.1.2 ... Open
User Access Verification
Password:
RouterB>
RouterB>exit
[Connection to 10.1.1.2 closed by foreign host]
RouterA#

 またshow usersコマンドを使用すると、自デバイスにおいて、どのデバイスからTelnet接続されているかを確認できます。Lineにはライン番号、LocationにはTelnet接続元デバイスのIPアドレスが表示されます。コマンドの表示結果から、RouterBは、RouterA(10.1.1.1)やRouterC(10.2.2.2)からのTelnet接続を受けていることが分かります。

図3 RouterBは、RouterA、BからTelnet接続されている 図3 RouterBは、RouterA、BからTelnet接続されている
RouterB#show users
Line        User    Host(s)    Idle         Location
0 con 0	           idle        00:01:27
194 vty 0          idle        00:00:41     10.1.1.1
*195 vty 1         idle        00:00:09     10.2.2.2

 Telnetセッションを受けているRouterB側からTelnetセッションを切断することもできます。その際にはclear lineコマンドを使用します。clear lineコマンドでは、show usersで確認したライン番号を指定します。

 RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断したい場合は、clear line 194と指定します。[confirm]メッセージの後にEnterキーを押すと、RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断できます。

RouterB#clear line 194
[confirm]
 [OK]
RouterB#
RouterB#show users
Line         User     Host(s)     Idle         Location
0 con 0	              idle        00:00:57
*195 vty 1            idle        00:00:00     10.2.2.2

 また、Telnetセッションを中断した状態のまま、ローカルデバイス上でTelnetセッションを切断するにはdisconnectコマンドを使用します。disconnectコマンドでは、show sessionsで確認したセッション番号を指定します。

 下の例ではRouterAは、RouterB(10.1.1.2)とRouterC(10.2.2.2)に同時にTelnet接続をしており、セッションを中断し、ローカルデバイスであるRouterAに戻っています。

 セッションを中断した状態でRouterB(10.1.1.2)へのTelnetセッションを切断したい場合は、disconnect 1と指定します。Closing connection to 10.1.1.2 [confirm]メッセージの後に、Enterキーを押すと、RouterBとのTelnetセッションを切断できます。

RouterC#<Ctrl - Shift - 6> x
RouterA#show sessions
Conn    Host         Address     Byte    Idle     Conn         Name
 1      10.1.1.2     10.1.1.2    0       0        10.1.1.2
*2      10.2.2.2     10.2.2.2    0       0        10.2.2.2
RouterA#disconnect 1
Closing connection to 10.1.1.2 [confirm]
RouterA#show sessions
Conn     Host        Address     Byte    Idle     Conn         Name
*2       10.2.2.2    10.2.2.2    0       0        10.2.2.2

確認問題3

問題

 自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドを選択しなさい。

a.#show vty

b.#show users

c.#show sessions

d.#show telnet

e.#show remote

正解

 b

解説

 自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドは、show usersなので、正解は選択肢bです。選択肢a選択肢d選択肢eは無効なコマンドです。選択肢cのshow sessionsは、自デバイスがどのデバイスにTelnet接続しているかを確認するコマンドのため誤りです。

筆者プロフィール

内藤佳弥子(ないとうかやこ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。



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