リモートデバイスにおいて、Telnetセッションを切断するコマンドにはexitコマンドがあります。
RouterAは、RouterB(10.1.1.2)にTelnet接続しています。exitコマンドを入力しTelnetセッションが終了すると、ローカルデバイスのプロンプトに戻ります。
RouterA#telnet 10.1.1.2 Trying 10.1.1.2 ... Open User Access Verification Password: RouterB> RouterB>exit [Connection to 10.1.1.2 closed by foreign host] RouterA# |
またshow usersコマンドを使用すると、自デバイスにおいて、どのデバイスからTelnet接続されているかを確認できます。Lineにはライン番号、LocationにはTelnet接続元デバイスのIPアドレスが表示されます。コマンドの表示結果から、RouterBは、RouterA(10.1.1.1)やRouterC(10.2.2.2)からのTelnet接続を受けていることが分かります。
RouterB#show users Line User Host(s) Idle Location 0 con 0 idle 00:01:27 194 vty 0 idle 00:00:41 10.1.1.1 *195 vty 1 idle 00:00:09 10.2.2.2 |
Telnetセッションを受けているRouterB側からTelnetセッションを切断することもできます。その際にはclear lineコマンドを使用します。clear lineコマンドでは、show usersで確認したライン番号を指定します。
RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断したい場合は、clear line 194と指定します。[confirm]メッセージの後にEnterキーを押すと、RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断できます。
RouterB#clear line 194 [confirm] [OK] RouterB# RouterB#show users Line User Host(s) Idle Location 0 con 0 idle 00:00:57 *195 vty 1 idle 00:00:00 10.2.2.2 |
また、Telnetセッションを中断した状態のまま、ローカルデバイス上でTelnetセッションを切断するにはdisconnectコマンドを使用します。disconnectコマンドでは、show sessionsで確認したセッション番号を指定します。
下の例ではRouterAは、RouterB(10.1.1.2)とRouterC(10.2.2.2)に同時にTelnet接続をしており、セッションを中断し、ローカルデバイスであるRouterAに戻っています。
セッションを中断した状態でRouterB(10.1.1.2)へのTelnetセッションを切断したい場合は、disconnect 1と指定します。Closing connection to 10.1.1.2 [confirm]メッセージの後に、Enterキーを押すと、RouterBとのTelnetセッションを切断できます。
RouterC#<Ctrl - Shift - 6> x RouterA#show sessions Conn Host Address Byte Idle Conn Name 1 10.1.1.2 10.1.1.2 0 0 10.1.1.2 *2 10.2.2.2 10.2.2.2 0 0 10.2.2.2 RouterA#disconnect 1 Closing connection to 10.1.1.2 [confirm] RouterA#show sessions Conn Host Address Byte Idle Conn Name *2 10.2.2.2 10.2.2.2 0 0 10.2.2.2 |
自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドを選択しなさい。
a.#show vty
b.#show users
c.#show sessions
d.#show telnet
e.#show remote
b
自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドは、show usersなので、正解は選択肢bです。選択肢a、選択肢d、選択肢eは無効なコマンドです。選択肢cのshow sessionsは、自デバイスがどのデバイスにTelnet接続しているかを確認するコマンドのため誤りです。
内藤佳弥子(ないとうかやこ)
グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。
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